愛くるしい目鼻立ちで人気女性誌「JJ」の専属モデルとして活躍する有村実樹が、活動の場を広げている。昨年は「牛に願いを」(フジテレビ系)にレギュラー出演。先月には、初のミニアルバム「笑顔」をリリースした。かれんな花が咲き誇るような優しい歌声が印象的だ。
高校卒業後、スカウトでモデルの世界へ。
「向いているかどうかはあまり考えなくて、できるところまでやってみようと」
基本的にはマイペースでのんびり屋さん。でも、目標を立てて「自分なりにとことんやる」のが身上だ。
JJのモデルを始めたときの目標は1人で表紙を飾ること。柔らかな笑顔で人気を高め、スタートから約1年後の平成17年9月号の表紙で最初の夢をかなえた。
ドラマに挑戦したのは17年から。当初は目立たなかったが、「いつかレギュラーで」と前向きに役に臨み、「牛に願いを」で初めてレギュラーの座をつかんだ。
活動は多岐にわたるが、スイッチの切り替えはスムーズに行っている。
「例えばその日に歌を歌うんだったら、起きた瞬間にそういう気持ちになっている。切り替え上手で良かったなと思います」
仕事を始めて一番大切だと思ったのは「笑顔」だという。
「辛いときでも笑顔でいようって思えるようになりました。もし辛いことがあってもその日のうちに解消して次の日に持ち越ししないようにしています」
自分を色にたとえると「白」だという。自在にいろんな色を塗っていきたいという思いがある。発売中のJJ4月号の表紙はこれまでの癒やし的なイメージとはがらっと趣を変え、大人の女性らしい「かっこよさ」を求めたメークとファッションで登場した。「今までみせたことのない自分をみんなにみせたい」。誌上でそう意気込みを語る。フットサルチームの監督を務め、動物保護の活動にも関心を寄せる。
いま22歳。白のキャンバスは、今後さらにあでやかに彩られそうだ。