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BS−i「東京少女」
元アイドル、中江有里 脚本家で脚光
2008/3/19 産経新聞  東京朝刊 by 松本明子
雑誌のオーディションで優勝した元アイドルが今では女優、脚本家の中江有里として活躍している。脚本の最新作は4月から始まるBS−iの新ドラマ「東京少女」(土曜後11・0)。毎月1人の女優が週替わりで別々の設定、役柄に挑戦していくユニークな企画で、4月は新人女優の山下リオ。中江脚本は12日放送の「私が欲しいもの」で、自分探しの少女をつづっている。

中江有里
中江有里

「主人公のリオは恵まれすぎていて幸せがわからない。そこで逆境に生きるユキという少女にふれ、見えなくなっていた輪郭、影が見えてくる。だからといって解決するわけではないが、美しく成長していくスタート地点である中高校生の女の子を書くのが好きです」

主演する15歳の山下が「主人公の気持ちがすごくよくわかる」と言っていたとプロデューサーから伝えられると、素直に喜んだ。15歳はまさに自身が芸能界に入った年齢。約20年前を振り返る。

当時から「脚本家になりたい」という夢は持っていた。好きなドラマ「男女7人夏物語」のタイトルロールで「脚本・鎌田敏夫」のところにひっかかる少女だった。やがて歌手、女優デビューし、NHK連続テレビ小説「走らんか!」のヒロインや映画「奇跡の山」「ひめゆりの塔」などで活躍するが、「幸せな不満」が生まれてくる。

「華やかな世界に向いていなくて、いつも自信が持てなかった。20代後半になると役の幅も狭まってくるし。そこで待つだけでは何も始まらない、自分がやりたい役を書いてみようと思いました」

平成14年、処女作「納豆ウドン」が第23回BKラジオドラマ脚本懸賞最高賞を受賞し、NHK−FMシアターでドラマ化された。17年には「恋する日曜日」でテレビのドラマデビューを果たし、2年前にはウェブサイトで話題になった処女小説「結婚写真」を上梓。その間には「父とわたしの秘密」(いずれもBS−i)で脚本、主演女優も兼ねた。

「人を見たり話を聞いたりするのが好きです。ですから、電車や喫茶店では耳がダンボ」

そこから、どんなドラマが生みだされていくのか。次が楽しみだ。

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