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来月1日から、大阪新歌舞伎座
藤山直美と中村梅雀「元禄めおと合戦−光琳と多代−」
2008/3/21 産経新聞  大阪夕刊 by 亀岡典子
藤山直美と中村梅雀が、江戸時代の絵師・尾形光琳とその妻・多代のおかしくて壮絶な夫婦愛を演じる「元禄めおと合戦−光琳と多代−」(保戸田時子原作、金子成人脚本、宮田慶子潤色・演出)が4月の大阪新歌舞伎座で上演される。「立派な人の奥さんでも私がやると気分は長屋の奥さん。いい意味で『フツー』の奥さんを演じたい」と直美はにこやかに語る。

「人間を描いてクスッと笑えるような舞台に」と抱負を語る藤山直美と中村梅雀(右から)

直美と梅雀の舞台共演は平成10年の東京・新橋演舞場「ありふれた女」以来10年ぶり。梅雀にとって、前進座を退座後初めての舞台でもある。「梅雀さんはとてもチャーミングで、嫌な男を演じても憎めない」と直美がいえば、梅雀も「舞台では直美さんに任せていればいいと思っています」と全幅の信頼を寄せる。

絵師としては天才だが、私生活ははちゃめちゃで遊び人の光琳(梅雀)と、そんな夫を見捨てず持ち前の度胸と明るさで所帯の切りもりをする妻・多代(直美)。しかしそんな多代にも我慢の限界が…。しかも落ちこぼれの赤穂浪士まで巻き込んで、光琳と多代の悲喜こもごもの“めおと合戦”が始まる−。

「昔の女の人ってすごいですね。いまと精神構造が全然違う。私やったら3日ももてへんでしょうね」と直美。「多代の姿はうちの母親とどこかダブるところがあるんです。でもそういう大変さを克服できたのは、母やったら父(藤山寛美)の舞台を見る、多代なら光琳の絵を見て、その才能に納得させられたんでしょうねえ」

一方、梅雀も「光琳の自由奔放にふるまう根底にあるパワー感。それが天才の匂いにつながれば」と抱負を語る。

天才的な間、相手役と絶妙の呼吸、緻密(ちみつ)な役作りとアドリブとも思えるギャグ…どの舞台に出ても期待を裏切らない2人が10年ぶりの共演で、どんな夫婦像を見せてくれるか、興味深い。

共演は羽場裕一、岡本健一、床嶋佳子、太川陽介、松金よね子ら。

4月1日から25日まで。

問い合わせは新歌舞伎座テレホン予約センターTEL06・6631・2222。

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