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アレルギー症状さらに悪化も
「黄砂+ヒノキ花粉」Wパンチ 対策グッズに熱視線
2008/3/23 産経新聞  東京朝刊
中国から飛来する黄砂により、花粉症のアレルギー症状が悪化する−との仮説に注目が集まっている。マウス実験の段階だが、黄砂に含まれる成分がアレルギー反応を引き起こしやすくしているのではないかという。スギ花粉はピークを過ぎたが、4月上旬からはヒノキ花粉の季節。黄砂もこれから本格化するため、機能性の高い対策関連グッズへの関心が高まっている。

機能性とともにファッション性を追求した花粉症対策グッズが人気だ=午前11時、大阪市中央区の東急ハンズ心斎橋店
機能性とともにファッション性を追求した花粉症対策グッズが人気だ=午前11時、大阪市中央区の東急ハンズ心斎橋店

人体への影響?
花粉症と黄砂の関係を研究しているのは、大分県立看護科学大学の市瀬孝道教授(生体反応学)。マウスなどによる動物実験で、花粉と黄砂を混ぜて鼻にたらすと、花粉単独よりも強いアレルギーを検出した。

そしてその後の研究結果で、黄砂に含まれる二酸化ケイ素や細菌などが、くしゃみや鼻づまりといったアレルギー反応を引き起こしやすくさせる可能性が高いことが判明した。

市瀬教授は「人体の影響について研究を進めているが、黄砂が飛来した日に花粉症患者が増えているという報告は複数の医療機関から上がっており、ほぼ間違いないだろう」と警戒を呼びかける。

4月上旬ピーク
大阪管区気象台によると、黄砂は毎年3〜5月に飛来し、近畿地方では今年もすでに、通常は10キロ以上の視界が8キロ程度に落ちる黄砂を1、2日間観測している。

「風や気温などに左右されるので、今年が多いかは分からないが、黄砂はこれからが本格シーズン」(大阪管区気象台予報課)

一方、日本気象協会関西支社では、スギ花粉は3月中旬をピークに減り始めたが、代わってヒノキ花粉が飛散し始めているといい、「関西では4月前半にピークを迎え、5月上旬まで続く」と予測、今後、黄砂とヒノキ花粉の“ダブルパンチ”に見舞われる可能性が高い。

専用スペース
三洋電機では2月下旬、携帯できる小型の空気清浄機を発売した。筒型(高さ約17・5センチ)の洗浄器に水を入れると、電解水が霧状に噴射され、周囲の花粉や黄砂などのアレルギー物質を抑制する効果がある。オープン価格で約3万円と値は張るが、通販サイトでの販売が好調といい、「発売から1カ月だが、目標の2倍のペースで売れている」(同社商品広報部)。

また、東急ハンズ心斎橋店ではアレルギー対策グッズの専用スペースを設置している。

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