博多一風堂「スープがクリーミー」
「Ramen」NYでブーム?
2008/3/31 産経新聞
大阪夕刊 by 長戸雅子/ニューヨーク
日本食ブームが続く米ニューヨークに日本の有名ラーメン店が相次いで進出し、地元メディアがラーメン特集を組むなど話題になっている。日本の国民食ともいわれるラーメンが「Ramen」としてSushi(スシ)を超える日も近いかもしれない。
学生ら多くの若者でにぎわうニューヨーク市マンハッタンのイーストビレッジ。ラーメン専門チェーン店「博多一風堂」の米国1号店「IPPUDO NY」が31日(現地時間)、オープンする。18日に開かれた報道向け内覧会には多くの米国人記者も訪れた。
ホテルの客室などに置かれている情報誌「フロントデスク」記者、ジュリアン・テリングさんは「他のラーメンと違ってクリーミーなところが気に入った」と、とんこつ味は米国人の口に合うと太鼓判をおした。
ニューヨークのラーメン店はもともと日本人駐在員や観光客の多いミッドタウンに点在していた。しかし、日本のラーメン店での修業経験もある韓国系米国人シェフが米国人好みのスープとモダンなインテリアで売り出した「モモフク・ヌードルバー」(2004年開店)などがブームの火付け役となり、ニューヨーカーの間でラーメンが「学生向けの安いインスタント食品からトレンディーな食べ物に昇格した」(テリングさん)。
昨年6月には有名店の「せたが屋」がオープン、イーストビレッジは今や6店以上がひしめくラーメンの中心地となった。
テリングさんは「サケ(酒)やヤキトリなど日本のイザカヤ・カルチャーは若い世代にとても受けている。その延長でラーメンも今よりもっと浸透するはず」と本格的なラーメンブームを予測している。
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