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セブン−イレブン・ジャパンのオリジナルのかき氷
「練乳がおいしい白くま」はこうして生まれた
2008/5/2  産経新聞東京朝刊 by 小川真由美
「練乳がおいしい白くま」(280円)はセブン−イレブン・ジャパンのオリジナルのかき氷。平成18年5月から全国12006店舗(20年3月末時点)で販売している。これまでに620万個が売れ、期間限定の姉妹品「和風白くま抹茶ソース入り(320円)」「ベリーの白くま(320円)」と合わせると計約850万個を売り上げた。

年に1回は鹿児島県の“本家”白くまの味を食べ歩くという森山英樹さん=東京都千代田区のセブン−イレブン・ジャパン本社
年に1回は鹿児島県の“本家”白くまの味を食べ歩くという森山英樹さん=東京都千代田区のセブン−イレブン・ジャパン本社


「白くま」は鹿児島県の氷菓が由来。鹿児島県観光課によると、昭和16年に県内の布団店が夏に練乳がけのかき氷を売り出したのが、その発祥。練乳缶のシロクマの絵から名付けたという。以来、鹿児島県では練乳がけの氷の上に果物がトッピングされた氷は「白くま」と呼ばれている。「練乳が−」の商品名はこれを拝借。開発に携わった同社商品本部FF・デイリー部マーチャンダイザーの森山英樹さんは「首都圏では白くま=かき氷という認知度は低かったのでインパクトがあった。イメージもかわいいので採用した」と振り返る。

参考にしたのは名前だけではない。森山さんら開発チームは実際に鹿児島県だけでなく近隣県も回り、「白くま」を食べ歩いた。その結果、鹿児島県内では非常に甘く県外ではそれほど甘くないことが判明。「鹿児島ほど甘くなく、従来の練乳がけの氷よりは甘い」(森山さん)味を目指して乳脂肪分が高いオリジナル練乳を開発した。

さらに低温短時間で殺菌処理し、フレッシュな味わいを残すことに成功。かき氷全体に練乳がかかっているだけでなく、スプーンで食べ進むと下の方に練乳だまりがあり、味のコントラストが楽しめる。練乳好きにはたまらない仕掛けだ。

時計回りにのるパイン、イチゴ、ミカン、ブルーベリーの4種類のカットフルーツは、手作業で配置と向きを統一。フタを開けたときの見栄えを重視している。

分量は250ミリリットルと食べ応え十分。購買層はやや男性が多く、特に30、40代男性に人気。暖かい日が増えて冷たい食べ物がおいしい季節になった。早速、仕事帰りに買って食べたくなった。

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