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明治座「蝉しぐれ」で舞台初主演
“オトコマエ”福士誠治 「和」勉強の年に
2008/5/6  産経新聞東京朝刊 by 生田誠
若手俳優の福士誠治が明治座(東京・日本橋浜町)の時代劇「蝉しぐれ」で、若き剣士、牧文四郎役で舞台初主演している。映画では市川染五郎が、ドラマでは内野聖陽が、大阪の舞台では片岡愛之助らが演じた大役。原作は藤沢周平で、藩内の権力争いに巻き込まれる若者の愛憎を描く。

福士誠治 福士は2年前、NHK連続テレビ小説「純情きらり」で宮崎あおいの相手役を務めて、全国区の人気を得た。昨年11月、新橋演舞場「ナツひとり」で初めて大劇場の舞台も踏んでから、まだ半年。25歳の誕生日(6月3日)を前にして、一座の座長に抜擢(ばってき)された。

「時代劇は、ファンタジーを演じているようなもの。日本で生まれたからには切っても切れない。今年は和の勉強の年になる」

4月からスタートしたNHKの土曜時代劇「オトコマエ!」でも、主役の北町奉行所の新米与力、藤堂逸馬役を演じている。舞台とテレビが重なったことについて、「このタイミングを大事にしたい」と最大限に利用。ドラマの映像を見直しては、自分で修正することで、演技の質はぐっと向上したという。

「蝉しぐれ」は東北の小藩が舞台。牧助左衛門(松山政路)が切腹し、息子の文四郎(福士)も政争に巻き込まれる。そうした中、かつて恋心を抱いていた隣家の娘で、藩主の側室となった小柳ふく(北川弘美)が、男の子を産み、それがきっかけで命を狙われることに。藩の改革を目指す文四郎は友人の小和田逸平(崎本大海)や島崎与之助(内野謙太)らとともに、母子を助けるために立ち上がる…。

「原作は大きな作品だが、この脚本はふくとの関係がストレートにしかも細かく書かれている。気持ちのいい美しい世界になっているし、文四郎は劇的じゃないところがいい」。若い共演者とともにフレッシュな江戸の青春群像を描いていく。

29日まで。金子成人脚本、金子良次演出。問い合わせは(電)03・3660・3900。

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