「結婚、仕事、出産など30歳前後の女性が直面するストレスを習い事で消化する傾向が見受けられますが、全般的に女性のキャリア志向が強くなっています」
女性の向上意識の変化を、スクール情報誌「ケイコとマナブ」の堀口雄二編集長はこう話す。
「ケイコとマナブ」の読者層も平成9年度は平均年齢が25.4歳だったのに対して、14年度は27.2歳まで上がった。
また、14年度に行った調査では働く女性の3割が習いごとをしており、1回につき平均2時間、分野にもよるが全体平均で月額1万6000円を費やしているという。 |
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習いごとの種類もここ2年でぐんと増え、多様化している(=下図参照)。平成12年のトップが英会話、続いてスポーツクラブ、料理だったのに対し、14年は料理がトップ。さらにフラワーアレンジメントやダンスなど個性を生かしたものや、多趣味な女性像が印象づけられる結果となった。
「なかには『プレミア系』と呼ばれるものも増えました。占いや感覚を高める『魔女講座』や有名レストランの料理講座、パリコレ出身のモデルから教わるスタイリング講座など憧れやブランドへの満足志向もあるのでは」と堀口編集長。 |