産経Web | www.sankei.co.jp/
longinterview
i | n | d | e | x
Long Interview
ENAK | TOP PAGE
宝塚 | SUMiRE STYLE
CD | Webコレ聴き隊
DVD | D-STYLE
映画 | glace
百貨店| nEWs
| relaxia
SWEETS | 3 0'clock
ロック | The SANKEi ROCK
音楽一般 | MUSIC
歌舞伎 | Kabuki
古典一般 | Koten
演劇一般 | Stage
テレビ | Television
話題・事件 | etc...
訃報 | Obits
編集部へのメールはこちら
お知らせ| Hello Hello
producer
五十嵐徹 | Toru Igarashi


editorial staff
石井健 | Takeshi Ishii
久保亮子 | Ryoko Kubo




編集・企画・制作
産経新聞電子編集部
enak@sankei.co.jp
 
2月12日(水)ENAK original 寺井尚子*ロングインタビュー(1)

ャズバイオリン奏者、寺井尚子が14日に新作CCD(コピーコントロールCD)「アンセム」(東芝EMI/TOCJ-68057/\2.800)を出す。「バイオリンでジャズ?」と奇異の目で見られたこともあったが、いまではしばしばテレビに出演するなど、幅広く知られる存在となった。新作では「自分のバンドの音」に徹底してこだわった。一見、おっとりとした表情だが、常に自分がしっかりしなければ、と自らを叱咤(しった)し続けてきた芯(しん)の強さをもつ彼女に、新作について聞いた。

interview,photos & text by Takeshi Ishii
取材・撮影・構成 石井健
バンドサウンドにこだわり

「アンセム」
−−こんどの新作は通算6作目のアルバムになります。専門的なことでいえば、レコード会社をデビュー以来のビデオアーツから東芝EMIに移籍してから最初のものということに。どういう趣旨で作られたのでしょうか?

去年の6月にバンドのメンバーが全員替わりまして、5人で最初に音を出した際、「バンドのこのサウンドを大切にしよう」と思ったんです。だから、この新作はバンドサウンドにこだわって作った作品ということになります。

−−メンバー全員交代の理由は?

時期的な問題などいろいろ。とくにそれまでのアルバムは、さまざまな客演を迎えて作ってきましたが、レコード会社が変わって、「どういうことがやりたいか」と新しい会社から問われて、「バンドサウンドを大切にしたものを作りたい」と話したら「それがよい」といわれて。

 

寺井尚子(てらい・なおこ) 神奈川県出身。4歳からバイオリンを学ぶ。昭和61年、ジャズのバイオリン奏者としてデビュー。本人によると「最初はホテルのラウンジなんかで弾いていた。翌62年からライブハウスに出るようになった」。平成7年、来日中のケニー・バロン(ピアノ)と共演する機会を得て、アルバムの録音参加に誘われ、米ニューヨークで録音を初めて経験する(アルバム自体は97年に発売される「シングス・アンシーン」)。10年、アルバム「シンキング・オブ・ユー」(ビデオアーツ)でデビュー。3作目「プリンセスT」(12年、同)では、米ギター奏者、リー・リトナーが制作監修及び客演。アジア各国でも発売。12年にはNHKドラマ「袖振り合うも」の音楽担当も。テレビCM出演など活動の場を広げながらも、一貫してバイオリンによるジャズを追究している。

−−従来のバンドでは、おっしゃるバンドサウンドは出せなかったんですか?

いまになってやっと音楽の方向性が明確になってきたということもありますが、バンドって5人なら5人の人間が集まって音を出すわけですから、自分の思いとは違うものになることもある。


-1-
産経Webに掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての著作権は産経新聞社に帰属します。
(産業経済新聞社・産經・サンケイ)
Copyright 2003.The Sankei Shimbun. All rights reserved.