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2月13日(水)ENAK original 田村直美*ロングインタビュー(1)

つて日本人女性ハードロック歌手としてひとつの完成形を見せた田村直美が、既成の印象を覆す新作CD「NEW VINTAGE」(ユニバーサル/UCCS-1015/\2.800)を26日に出す。ベートーベン、ブラームス、ヘンデル…らクラシックの楽曲に歌詞をつけ、コンピューターでプログラミングされた演奏に乗せて歌う。ラップも導入しながら不思議に心落ち着かせる。これは音楽のアロマキャンドル。素顔は相変わらず、はつらつ元気な田村に、新作について話を聞いた。

interview,photos & text by Takeshi Ishii
取材・撮影・構成 石井健
以前から温めていた企画

「NEW VINTAGE」
−−田村さんというとバンド、PEARL、「永遠の一秒」「ゆずれない願い」などをヒットさせてNHK紅白歌合戦でも歌ったソロ歌手。さらには、カーマイン・アピス(ドラム)を擁した新生PEARL…と、その多彩な活動を通してハイトーンのシャウターという印象が強いのですが、この新作はまるで違う内容。特別な企画作品と考えていいのですか?

降ってわいた企画というわけじゃないんですよ。実は以前からずっと温めていたものなんです。その前に、まず私の中での2度の転機について話しますね。

−−はい

そもそもPEARLをやったとき、ロックは自由な音楽であり、幅広いジャンルの音楽を取り込めるって考えていた。だけど時間とともにロックの歌詞が“嘘(うそ)”に聞こえるようになって、自分が変わらないとだめだと思い始めた。これがだいたい10年前。

 

田村直美田村直美(たむらなおみ) 名古屋市出身。昭和62年1月、ロックバンドPEARLてでデビュー。平成3年、ソロとして活動を始め、6年7月に出したシングル「永遠の一秒」が50万枚のヒット。同年11月に出した「ゆずれない願い」は100万枚を突破。翌7年6月に出したアルバム「N」はオリコンチャートで初登場首位を獲得。同年の紅白歌合戦に出場。9年にはカーマイン・アピスを擁した新生PEARLを結成。なお、英国のアピスは、バニラ・ファッジ、ジェフ・ベックの「ベック・ボガート&アピス」などに在籍。1月、バニラ・ファッジの再結成新作を出した。そして、田村は再びソロとして活動を続けている。

−−PEARLを解散して田村直美として活動を始めたころ(平成3年)でしょうか

ええ。実は当時、ジャズにも手を出してみたんですけど、でも、まだうまく歌えないなあという感じだったんです。なんていうか、決着がつかない感じ。そうするうちに、「これだ」というものができて、それが田村直美として出した最初のアルバムになる。ロックとポップスの融合ですね。


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