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2月13日(木)ENAK original 田村直美*ロングインタビュー(2)
電子メールで少しずつ形に

−−「永遠の一秒」「ゆずれない願い」につながるわけですね。

それが最初の転機。 そして次の転機が訪れる。このままのアプローチではいやだと。それで友人たちとスタジオに入っては、パンクみたいな「思い」の入った歌をやったり。あるいはレコード会社に「唱歌をやってみたい」といって「なに!」ってにらまれたり。周囲から、変化したいのなら、とりあえずバンドやったらどうかといわれ、新生PEARLになったのだけど、ほかにやりたいこともあったんです。オペラに興味をもってひとりであちこち公演を聴きにいったり、「私って映画音楽も好きだな」と思ったり。

−−ああ、今回、「バグダッド・カフェ」(パーシー・アドロン監督/88年)の「コーリング・ユー」を取り上げているのはそういう背景なんですね。

ええ。当時、私はロックとポップの融合したバラードをやりたいと思っていたのだけど、私がやりたいことを説明してもだれもれかいしてくれなくて。それで「フィフス・エレメント」(リュック・ベッソン監督/97年)を見て「やられた」と思ったの。こういうことをやりたかったんだって。

−−宇宙人がオペラを歌う場面ですね。あれはコンピュータのプログラミングで作り上げたサウンドにオペラ歌手、インヴァ・ムラ・チャコが歌うドニゼッティの歌劇「ランメルムーアのルチア」をサンプリングして組み合わせたものでしたっけ。なるほど、今回のCDは方法論としてはあれと同じですね。

だけど、当時は、だれも理解してくれなくて、ただ1人分かってくれたのが山本(友樹)くんだった。

山本友樹 横浜市出身。15歳で渡英後、英国王立音楽院に入学し、商業作曲学部で5年学んだ後、弦楽編曲者、映画音楽の分野などで活動。映画「大いなる遺産」(デビッド・リーン監督/97年)の音楽プログラミングなど英国を中心に腕をふるっている。

「実はこういうことをやりたい」といったら、「分かる」といってくれて。彼は映画音楽の仕事もやっていますしね。それで電話や電子メールでやりとりを始め、少しずつ着手し始めたのが、こんどの新作の発端なんです。


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