ＳＨＹは赤い稲妻。ほとばしる感情。前進し続けようとする意思−−。２３日、シングルＣＤ「ＤＯＵＢＬＥ　ＬＩＭＩＴＳ」（キング・ミュージックファクトリー）でデビューするＳＨＹ。真っ赤な衣装に身を包み、華麗なダンスを舞う。時にはマイクスタンドを操り、真っ赤なギターをかき鳴らす。どこまでもクールなダンサーで、果てしなくセンシティブなソングライターだ。だれもがもっている弱さ。だけど、くじけず、むしろ力に変える。ＳＨＹはそうやって歌を生み、その歌が大勢の人の勇気になれば−−と、踊り続ける。あなたは決してシャイ（内気）なんかじゃない。さあ、一緒に踊ろう−−と歌い続けるのだ。

「DOUBLE LIMITS」

−−アーティスト名がＳＨＹ（内気）なのは？

もともとは小学校低学年のころにつけられたニックネームなんです。

−−引っ込み思案の子供だったの？

自分では、そうは思っていなかったけれど、周囲からは「友達の輪に入れない子」と盛られていたようです。転校が多く、しょっちょう新しい環境の中に身をおかなくてはならなかったので、少しはそういうところがあったのかもしれませんが。

−−そのニックネームをなぜ、あえてアーティスト名に？

高校生になって歌を作り始めて、それを聴いた友だちから「ああ、そういうことを考えたんだ」っていわれたときに、「理解された」と思った。歌うことが、シャイだといわれる自分を克服し、表現する手段だと気づいた。その気持ちを忘れないよう、あえてＳＨＹというニックネームをアーティスト名にしています。

SHY（しゃい）　9歳からダンスを習い始め、同時にマイケル・ジャクソンやプリンスなどの音楽と出合う。
高校時代から作詞・作曲を始める。
高校卒業後により本格的にダンスの勉強をし、アーティストのバックダンサー、バックコーラスメンバーとして活動。
１４年に作ったデモテープが認められ、２３日にシングル「ＤＯＵＢＬＥ　ＬＩＭＩＴＳ」でキング・ミュージックファクトリーからデビュー。キングレコードの新レーベルであるキング・ミュージックファクトリーの第１弾アーティスト。

−−高校生のときに歌を作ったといいますと？

級友のガールズバンド（少女だけのバンド）でドラムに欠員が生じたとき、「やらない？」と声をかけられ、そのバンドに入ったのが、音楽を始めたきっけかでした。