WINTER ROSE
Winter Rose

原案・構成 荻田浩一
演出・振付 ケンジ中尾
出演・吉野圭吾、星奈優里、
伊藤明賢、岩田翼、
singo、林燈子

12月23日
13時・17時
新神戸オリエンタル劇場
S席6500円
A席5000円
電話078・291・9999

2月4−7日
博品館劇場
6500円
電話03・3571・1003
12月22日(月) 吉野圭吾&星奈優里*Long Interview(1)
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宝塚歌劇団星組娘役トップ、星奈優里と、ミュージカルで活躍する吉野圭吾が主演する舞台「Winter Rose」が上演される。“ダンスドラマ・エモーション”と銘打って、劇団昴の岩田翼のセリフと、ボーカルグループ、エンブリアに在籍するSingoの歌を織り交ぜながら、ダンスで感情を表現していく。ダンスの名手である2人の魅力を最大に生かし た舞台になりそうだ。初めてペアを組んで踊るという星奈と吉野に話を聞いた。

interview & text by Oko Takubo/取材・構成 田窪桜子
Photos by Kenji Suzuki/撮影 鈴木健児
マーティン卿と池を交わして
WINTER ROSEーーダンスドラマというのはなじみのないスタイルですが、どういった舞台になりそうですか?

星奈 私の心の中の欲望であったり、私の感情の裏表だったり、目に見えないものをすべてダンスで表現していきます。物語の筋はあるのですが、物語を順々に出すのではなく、その中を行きつ戻りつし、関係や出来事が少しずつ分かってくるのです。

吉野 ショーのようなな、見せる感じの踊りよりも、人を介してどう感情が動いたか−−など内面を表現する。ミュージカルと比較すると、そういう表現が違うんですよね。

星奈 難しいですけど、発散できるし、楽しいんですよ。どんなに辛くもがいたシーンでも、体全体を使って表現するので。さじ加減が難しいですね。どこまで出していいものか、どの辺までお客さんに説明してみせていいのか。あいまいにして、お客さまの感覚に任せたい部分もたくさんあるんです。

1960年代初頭。地中海をのぞむひなびた避寒地。冬の寒さを逃れて「姉」と「弟」が海辺の別荘にやってくる。目的は「姉」の療養。「姉」は精神を病み、その病んだ心がひかれて止まないという、真冬に咲く薔薇を求めて、やってきたのだった。
潮騒のざわめきの中、現れた「男」。「男」の影に、「姉」の心は揺らぐ。「姉」と「弟」の関係は、姉弟のそれを超えて甘く、危ういほどに近い。 そして、「姉」を惑わすように「男」も、妖しくよりそう。病んだ心が見せる幻なのか、運命を操るものなのか。そして冬の薔薇が示すサインが、明らかになり…。



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