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木村カエラ ENAK LONG INTERVIEW VOL.22
歌手
木村カエラ
1stアルバム「KAELA」発売
きっと物事は前進する!


木村カエラ(20)をなめちゃいけない。

ファッション誌「SEVENTEEN」の専属モデル、tvkの朝の情報番組「saku saku」のパーソナリティーとしてじわじわと人気の輪を広げて、今年歌手としてデビュー。「Level42」「happiness!!!」の2枚のシングルを出し、8日に初のアルバム「KAELA」(コロムビア ミュージック・エンタテインメント)を出す。

「SEVENTEEN」なんて読んだことないし、放送エリア外に暮らしているから「saku saku」も未見。それで話を聞きに出かけたのだから、世界中でいちばん木村カエラをなめてかかっていたのは、他ならぬこのおじさん記者なんだけど。どのぐらいなめていたかというと、歌はモデルの余技なんだろうと決めてかかっていた。

とんでもなかった。

好きだから慎重に
「物心ついたころから音楽の道に進みたいという気持ちは強かったので、こうしてCDを出せて、やっとたどり着けたという気持ちです」

もう、心の底からうれしいという口調でいう。そもそも、両親がブリティッシュロックを好きで、自宅にはしょっちゅうロックが流れていた。また、3歳のころから、ピアノとエレクトーンを習うなど、もともと音楽は身近な存在だった。将来は音楽の道に進みたいと思い続けていたという。

ただ、本当に好きだから、音楽のことはとても真剣に考えていた。だから逆に、たとえばオーディションを受けて歌手になるようなことは考えなかった。お仕着せの歌をうたような羽目には陥りたくなかったからだという。自分の納得いく形で音楽に関わることができるときがくるのを待った。模索した。

中学生のころから作詞を始め、高校時代にはバンド活動でボーカルを担当。さらに卒業後に別のバンドに参加し作曲も始めた。

木村カエラ 「悩みがあるときに文章にしてみたら答えが出たんです。はっきりと分かっていなかったことが分かった。それが作詞のきっかけになりました。それも、詩ではなくもう歌詞の体裁で書いていました。A旋律部分、B旋律部分があって、サビがきて…と。書きながら頭の中で漠然と歌が鳴っていたんです」

モデル通じて表現の方法学ぶ
小学6年生で東京・原宿の美容院のカットモデルにスカウトされたのがきっかけでモデルの道を歩き始めた。

「カットモデル、読者モデルをへて専属になったのですが、モデルはおもしろい仕事だし、自分に向いているとも思います。さまざまな洋服を着ることは、自分のことが分かるようになります。また、表現するとはどういうことかを教えられます」

モデルの仕事は音楽表現に非常に役立つのだという。一方で音楽についての勉強も重ねた。そして、とうとう音楽に対する意欲を抑えきれなくなっ。

2枚のシングルとアルバム「KAELA」は、こうしてさまざまな積み重ねをへて生まれたわけで、モデル人気に便乗した余技などでは、決して、ないのだ。


TEXT & PHOTO BY TAKESHI ISHII/石井健


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パシフィック・クロッシング
KAELA
木村カエラ

COCP-32988 ¥3,000(税込、初回限定DVD付)

01.untie[album take]
02.You know you love me?
03.あの頃
04.happiness!!
05.INVENTOR
06.D.T.S.
07.Level 42[album take]
08.誰
09.Because
10.weak
11.Whatever are you looking for? [album take]
12.sola

PROFILE
昭和59年10月24日 生まれ
出身 東京都
身長 154cm
趣味 服をつくること ギター、ピアノ
14年から集英社「Seventeen」専属モデル
15年4月からtvk(テレビ神奈川)「saku saku」(サクサク)MCとし毎週月曜日〜金曜日あさ7:30〜7:58に出演中。(公式サイトから抜粋)
公式サイト
http://www.sma.co.jp/artist/kaela/
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