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SUMiRE MEMO
7月15日 大阪夕刊
by 平松澄子
公演の詳細は公式サイトでご確認ください

(1)踊りで語る日舞のスペシャリスト
(2)舞台人生変えた“モルガンお雪”
(3)世界中の観客を魅了する舞い姿
(4)春日野八千代とのコンビに感激

連載 産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。

・大阪本社が発行する毎週金曜日夕刊の「タカラジェンヌ 夢の軌跡」

・大阪本社が発行する毎月第2火曜日の「宝塚ファンタジア 夢の小部屋」

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

僚誌 月刊「TVnavi」に「Stars of TAKARAZUKA」を連載中。
ENAK編集部
編集局文化部
TVnaviサイトはこちら
専科 松本悠里(3):タカラジェンヌ夢の軌跡
世界中の観客を魅了する舞い姿
宝塚歌劇団は海外公演を戦前から行い、国際交流に大きく貢献している。その海外公演に欠かせない日本物ショーのシンボルとして、松本の存在は圧倒的だ。昭和40年の第2回ヨーロッパ公演(パリ)を皮切りに、50年第3回ヨーロッパ公演(パリ、旧ソ連)、53年中南米公演、60年第5回ハワイ公演、平成元年ニューヨーク公演、6年ロンドン公演、10年香港公演、12年ベルリン公演と、計8回の最多経験者である。

NY公演での「雪しまき」
NY公演での「雪しまき」


「それぞれに思い出深いんです。最初のパリのときは私はまだ下級生でしたが、若山かずみさんと娘役2人だけで、地唄舞を踊らせてもらったのがうれしかったですね」

日本人形のような美しく、愛らしい舞い姿は世界中の人々を魅了する。次のパリ公演では彼女の写真がプログラムの表紙に使われたし、モスクワでは町を歩いているときに、「テレビで見ました」と声をかけられたこともあった。そして、忘れられないのはニューヨーク公演の感激だという。

「私は、雪の降りしきる中で女の情念を切なく表現する『雪の抄(雪しまき)』を踊ったんです。ラジオシティの6000人も入る大きな劇場で、舞台に立つとライトがカーンと当たる。震えるような感動でした。とくに千秋楽のフィナーレで満員のお客さまのスタンディング・オベーションを見ていると、まさに映画の世界のヒロインになった気分を味わえましたね」

海外公演は移動の大変さに加えて、劇場や習慣の違い、現地VIPとの懇親などもある。「昔は飛行場での出発や到着のときにも、振袖に着替えたんですが、最近はパーティーのときぐらい。移動は普段の洋服になったのでラクです。それに海外に行くとなぜか、上級生順に強くて、元気なんですよ」。ほっそりした松本だが、心身ともにタフなようだ。

どこの国でも大使館の人たちから、「宝塚歌劇を紹介できることは誇りです」といわれるそうで、「身が引き締まりますが、組織がしっかりしていて、劇場の設備も立派。改めて宝塚ってすばらしいと思いますね」 (つづく)





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