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SUMiRE MEMO
4月30日(土) 大阪夕刊
text by 平松澄子
photo by 加藤孝規
だん・れい 京都府出身。平成4年入団。月組から雪組を経て10年に月組へ戻り、11年3月の全国ツアー「うたかたの恋」から、トップの真琴つばさの相手役として娘役トップとなる。同年秋に初めて海外の中国公演に参加して大人気に。
真琴の退団に伴い13年7月に専科へ移籍。東宝現代劇「極楽町1丁目」、東京・日生劇場公演「風と共に去りぬ」(メラニー役)、第2回中国ツアー公演などに出演。
15年春に星組へ移籍して、湖月わたるとトップ・コンビを組み、大型で大人のコンビの魅力を発揮する。
今年1月に退団を発表。退団公演の「長崎しぐれ坂」「ソウル・オブ・シバ!!」は、宝塚大劇場が5月13日−6月20日、東京宝塚劇場が7月8日−8月14日で、その千秋楽で退団となる。
連載 産経新聞における主な塚関連連載記事は次のとおりです。

・大阪本社が発行する毎週金曜日夕刊の「タカラジェンヌ 夢の軌跡」

・大阪本社が発行する毎月第2火曜日の「宝塚ファンタジア 夢の小部屋」

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

僚誌 月刊「TVnavi」に「Stars of TAKARAZUKA」を連載中。
ENAK編集部
編集局文化部
星組娘役トップ 檀れい
有終…美 輝かせて 13日から退団公演
檀れい 「まだ、あまり退団する実感がなくて。お稽古(けいこ)は日々の忙しさと変わらない状態。舞台が始まってフト感じることはあるかもしれませんが…」と小首をかしげた。

退団公演となる「長崎しぐれ坂」の稽古前。シャキッと着こなした和服姿もよく似合う。

「日本物で江戸の人情劇は初めてだし、芸者役も初めてなので、すごくうれしくて。きちんと大人の女性を演じたいなと思っていますが、なかなか難しい」

ショー「ソウル・オブ・シバ!!」では、女神や大女優の役になる。きっと、宝塚きっての華やかな美貌(びぼう)が映えるだろう。

今回の公演には、星組トップスターの湖月わたるに加えて、専科から“トップ・オブ・トップ”の轟悠も特別出演する。

「轟さんは雪組時代にご一緒でしたし、とても存在の大きな方。そそうがあってはなりませんって感じで刺激的です。ワタルさんには甘えられる部分もあるので、3人でいい緊張関係になっていますね」

さよならショーでやりたいことを聞くと、娘役トップの原点となった「うたかたの恋」と、「王家に捧ぐ歌」での娘役だけのシーン“ファラオの娘”と答えた。



娘役トップが組を変えて(月組と星組)、2度も就任するのは、前代未聞のことだった。

檀れい 「ありがたいのひと言ですね。お客さまとか周りの方の支えがあったおかげです。まさかそんなことになるとは思ってもいなかったので私、専科で外部出演したときに、宝塚のよさを少しでもわかっていただきたい、宝塚を外に発信して広めていこうと思っていたんですよ」

星組で2度目の娘役トップ就任が決まったとき、自分の中で退団を2年後の「2005年の最初の公演」と決意した。

「宝塚は大好きなところですし、いつまでも甘えていそうで。自分で線を引き、期限までどこまでがんばれるか、凝縮して突っ走っていきたいって。月組時代はガムシャラにやっていた。専科時代はいろんなことに刺激を受けた成長の場でした。そこで培ったものを星組で生かしたいと。星組の一作一作は全く色の違う素敵な女性ばかりで、大きな糧となっています」



2度にわたる中国公演での絶大な人気も忘れがたい。のちに「花舞う長安」で演じた中国随一の美女、楊貴妃の輝く美しさを見て納得したが、芸名を中国読みした「タン・リー」は、一瞬にして中国人のハートをとらえ、憧れのスターになった。

「すごくうれしいことですが、何で!?って今でも不思議ですね。だから最近の(反日感情の)ニュースには、あんなにタン・リーを愛してくださっていた中国の方がいらしたのに…と、悲しくなります」

檀れい


退団後に関しては、女優を続ける意向のようだが、結婚は?

「結婚願望は強いほうではなく、縁とタイミングと思っています。今で言う“負け犬”ですけれど、あせってないし、大きく構えています」




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