15世紀のスペイン。真夜中のアリアフェリア宮殿。ルーナ伯爵に使える家臣たちにフェルランド(寿つかさ)が、20年前のある出来事を語り始める。これから起こる悲劇は、すべてそこから始まっているのだ。
20年前。先代の伯爵は2人の子供をもうける。長男はルーナ。弟は生まれたばかりの赤ん坊だった。ある日、異教徒の女が赤ん坊の傍らにいる。家臣たちは女を追い払うが、赤ん坊に呪いをかけたのではないかと疑る伯爵は、女をとらえて火あぶりの刑に処した。
女の娘はその復讐で赤ん坊をさらった。伯爵らが赤ん坊の行方を捜すと、女を焼いた場所から小さな骨がみつかった…。女の行方は分からない。
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