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あこがれのオスカルさま…のはずが…
産経新聞記者が挑戦 宝塚「ステージスタジオ」
8月28日(月) 東京朝刊 by 舛田奈津子
宝塚歌劇団の舞台を初めて見たのは、阪神支局で宝塚市を担当していた平成13年のこと。演目は宙組の「ベルサイユのばら フェルゼンとマリー・アントワネット編」。取材で通しげいこを見せてもらったのだ。

5年来の夢が実現した瞬間。ポーズも凛々しく…=兵庫県宝塚市の宝塚大劇場内「ステージスタジオ」
5年来の夢が実現した瞬間。ポーズも凛々しく…=兵庫県宝塚市の宝塚大劇場内「ステージスタジオ」


華やかな舞台や衣装はもちろん、物語や個性豊かな登場人物にぐっと引き込まれた。なかでも、最も心ひかれたのは男装の麗人、オスカル。アンドレにひそかに思いを寄せ、心が通じ合っても、フランス革命の前に散っていく…。柄にもなく、胸を打たれた。

実はそれから5年来、願い続けていた。

「オスカルになってみたい。せめて気分だけでも」

というわけで、人気作品の衣装を有料で着ることができる宝塚大劇場内の「ステージスタジオ」を訪ねた。スタジオには約30種類の衣装が用意してあり、マリー・アントワネットやエリザベートのドレスが人気という。

出迎えてくれたのは、副店長の貝田陽子さん。「メークから始めましょう。タカラジェンヌは自分で化粧をするんですよ」。そう説明しながら、慣れた手つきでドーラン、おしろい、水化粧を重ねていく。男役は茶色っぽいメークだが、オスカルは本来は女性。そのため、ほんわりピンク色に仕上げていく。

次は、メークの命ともいえる目。上まぶたに緑とピンクで二重のアイラインを引き、目の際に黒いラインを重ねていく。さらに、長さ約2センチのつけまつげを装着し、これが重いのなんの。力を込めて開けてみると、目がパッチリ。なるほど、こうでもしないと舞台上では映えないのだろう。

その後、衣装に着替え、金髪のかつらをかぶって、2時間がかりで変身。それにしても…。記者は身長が153センチしかないので、舞台であこがれたオスカルの格好良さとはほど遠い。帰り際、貝田さんが耳元でささやいた。「娘役なら、きっとお似合いですよ」。よしっ、また来よう。

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舞台メーク付きコースは要予約。メークのないコースは予約なしでも利用可能。問い合わせはステージスタジオ((電)0797・85・6758)。