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宙組トップコンビ、大劇場にサヨナラ
カシちゃんに会えた奇跡を忘れません!
12月12日(火) by 平松澄子 photo by 恵守乾
さよならカシゲさん 宝塚歌劇団宙組のトップスター、貴城けいと娘役トップの紫城るいが12日、最初で最後の宝塚大劇場公演「維新回天・竜馬伝!」「ザ・クラシック」の千秋楽を終え、思い出深い本拠地の宝塚をあとにした。東京宝塚劇場公演(来年1月2日初日)が終わる来年2月12日で退団する。

貴城は入団15年、紫城は同10年。ともに今年8月の福岡・博多座公演「コパカバーナ」でトップデビューしたばかり。本公演を1回だけで退団するトップは平成14年の絵麻緒ゆう(雪組)以来で、宙組は前任のトップ・コンビ、和央ようか&花總まりの退団に続いて、今年2度目のサヨナラ公演になった。

千秋楽の公演が終わったあと、「貴城けいサヨナラショー」は「コパカバーナ」で始まった。ブルーの衣装の貴城が、男役を従えて踊る。「アラビアン・ハーレム」では白いアラビア風のターバン姿に着替え、紫城と娘役たちとのショーを再現。「She Bangs」では赤の衣装で大勢のダンサーと踊り、そのまま「愛の試練」「リフレイン」「歴史のはざま」など思い出の歌をメロディーで歌い継ぐ。貴城は黒エンビ、紫城は白のドレスで「時を越えて」をデュエットダンスで踊ったあと、ラストは貴城が必ずディナーショーで歌う「奇跡」で締めくくった。

大階段は2人とも、黒紋付きに緑の袴(はかま)の正装で降りた。淡いピンクのバラのブーケを持った紫城は、「卒業を決意してから、当たり前の日々を、当たり前と感じられることが少なくなりました。何よりもファンのみなさまに感謝を込めてありがとうございました」と感無量のようす。

貴城は大きな胡蝶蘭の花束を抱えて、「『可能性が限りなくゼロに近づいても、あきらめない限りゼロにはならない』。私の大好きな詩です。全力で走り続けてきて、きょう宝塚大劇場を卒業致しました。これからの自分の未来を信じて新しい夢を見ていくこと。それは支えて下さったすべてのみなさまのおかげです」と、笑顔で感謝の言葉を述べた。

東京公演でお会いしましょう この日の退団者はほかに、白峰さゆり(平成15年入団)、純あいら(同11年)、天翔ゆうり(同11年)、貴羽右京(同7年)がいて、計6人。宙組全員で「蛍の光」を合唱する中、6人はそろって銀橋を歩き、5回のカーテンコールにこたえた。

そのあと、貴城はサヨナラ会見にのぞみ、「宙組に組替えして半年ですが、密度の濃い時間を過ごさせていただいています。主演男役として宙組の中心にいて卒業できることは、すごく幸せ。きのう、るいからメールがあったので、2人でベストカップル賞をもらえるぐらい、最高の私たちをお見せしようね、と誓い合いました。東京公演まで精いっぱいつとめます。退団後のことはまだ決まっていません」と話した。

宝塚大劇場前は約4000人のファンが人垣を作り、退団者を次々に拍手で送る。紫城が赤のミニローバーのオープンカーで去ったあと、ライトアップされたゲートに貴城が登場。「カシちゃん(貴城の愛称)に会えた奇跡を忘れません。ありがとう!」とファンが叫ぶ中、何度も手を振りながら、濃紺のベンツのオープンカーでさわやかに宝塚を去っていった。

サヨナラグラフはこちらです


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