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花組娘役トップ ふづき美世 退団
愛いっぱいの笑顔でサヨナラ
2月13日(月) by ENAK
サヨナラパレードのふうちゃん 宝塚歌劇団花組娘役トップ、ふづき美世が12日の「宝塚ミュージカル・ロマン『落陽のパレルモ』」「ロマンチック・レビュー『ASIAN WINDS!−アジアの風−』」東京公演千秋楽で退団した。東京宝塚劇場(東京・日比谷)前に並んだファンに見送られて、足かけ11年の宝塚生活に終止符を打った。

ふづきは7年初舞台。同年花組に配属になり、13年宙組に組替え。翌14年花組に戻り、15年から娘役トップに就任。昨年7月、退団を発表した。

同日は公演に引き続き午後6時45分過ぎから約15分間のサヨナラショーが行われ、過去の出演作から選んだ歌をうたい、踊った。

サヨナラショーは、ふづきが大階段にピンクのドレスで登場してスタート。これを、舞台下手から現れた、やはりピンクのタキシード姿のトップスター、春野寿美礼が迎えてデュエットダンス。16ビートの「すみれの花咲く頃」(16年の「アプローズ・タカラヅカ」から)に乗ってふたりが銀橋に進むと客席から大きな拍手が送られた。

笑顔でパレードしたふうちゃん その後、愛音羽麗、未涼亜希と優雅な「天使の季節」(16年「天使の季節」から)、蘭寿とむと「恋を呼ぶ歌」(16年の「ジャワの踊り子」から)。蘭寿、愛音、未涼、桐生園加、華形ひかると客席の手拍子に乗って「アプローズ・タカラヅカ」(16年の「アプローズ・タカラヅカ」から)とうたい進んだ。

白いドレスに着替え、紫のドレスの6人の娘役を従え、彩吹真央と「ただ一つの愛」(12年「ルートヴィヒII世」から)をデュエット。真飛聖と「ONE LIFE TWO LOVE」(14年「エイジ・オブ・イノセンス」から)をデュエット。

大階段の電飾が「FUZUKI」という文字を浮き上がらせると花組全員が舞台に登場し「ラ・エンペランサ」(16年「La Esperanza」から)を合唱。大階段から降りてきた春野と舞台中央で向かい合い、デュエットダンス。春野の右手で背中を押されたふづきが前に進み出て、両腕を大きく広げて拍手にこたえ、幕は下りた。

午後7時15分ごろ、タカラジェンヌの正装である緑のはかま姿に着替えてあいさつ。組長の夏美ように「ふうちゃん」と呼びかけられると「ハイッ」と元気に答えて大階段から降りてきた。

ありがとうございましたと大きな声でファンに伝えたふうちゃん 春野と、同期の悠真倫からそれぞれ花を贈られると「どんなときも笑顔を絶やさず、11年間歩んでまいりました」と話し始めた。

「心からの笑顔でいたら、きっといいことがあると信じていました。ファンのみなさま、両親、家族のようにいつも一緒だった同期、そして力強く引っ張ってこんな私を大きな愛で包んでくださったおささん(春野の愛称)。今は退団を寂しいと思うよりも、みなさまに出会えたことを喜びたいです。愛いっぱいの笑顔で、ほんとうにどうもありがとうございましたといわせてください」

そして全員で「さよなら皆様」をうたって緞帳(どんちょう)が下りたが、やまない拍手にこたえて上がるとふづきら6人の退団者だけで「ありがとうございました」とあいさつ。さらにもう一度緞帳が上がると、花組全員を従えた春野が前に進み出て「(退団者、異動者を含め)いまここにいる全員が花組生だったことを、忘れないでください」と締めくくった。

午後9時ごろ、劇場前に並んだファンの前をサヨナラパレード。底冷えする寒さの中、ファンの声援にこたえ、手を振りながら歩いたふづき。大きな声で「ほんとうにありがとうございました」という言葉を残し、迎えの車に乗り込んで劇場を去った。

「愛いっぱいの笑顔で」とあいさつしたとおり、終始笑顔だった。

後任の娘役トップは、同組の桜乃彩音が就任する

この日はほかに亜門真地、夏空季光(ももみ)、月路奏、七星きら、歌花由美が退団。

車で去っていくふうちゃん。さよなら。また、いつか。


また、組替えで花組にきた真飛聖、花組を出て行く蘭寿とむと遠野あすかがそれぞれあいさつをした。遠野は「花組で過ごせたことを誇りに思います」と話したところで、涙で言葉を詰まらせた。


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