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星組 柚希礼音:STARS of 宝塚
宝塚の男役の魅力をさらに追求!
TVnavi 6月号 text by 萩原万貴枝/photo by 吉原朱美
宝塚に入団して7年目の柚希礼音。天性の華やかさと美しい舞台姿は言わずもがな。一本筋が通った骨太でりりしい男役像を体現している。熱い芝居心と、感情を素直に伝えようとする歌唱、そして何より計り知れないのは踊りの身体能力。ひとたび動き出せば、その全身から繰り出されるダイナミックかつ柔軟なダンス(あの“イナバウアー”も余裕で出来そうな勢い!)に目は釘付けであります。



星組『ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編』でも大活躍。アラン、ベルナール、アンドレ、そして新人公演(新公)では主役のフェルゼンと、『ベルばら』に登場する“いい男”4役を演じきった。

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「同じ演目で4役を演じるというのは大変でしたが、それだけやりがいもありました。演じれば演じるほど、人が人のために一生懸命に生きることの大切さを感じられました。『ベルばら』はただ豪華なだけではない、深い作品なんだなって改めて思いましたね。フェルゼンと王妃アントワネットの恋にしても、だれもそんな大恋愛はしたことがないというくらいの恋愛を描いているんですが、人間って、だれでも生きていれば、どうしても抑えられない感情が出てくることってあると思うんです。フェルゼンを演じた時も、そういう感情をお客様に共感していただけるように演じてみました」

「今回で新公は卒業で、これからは本当に自分次第。いつまでも自分に厳しくいたいし、自分をより磨いていきたい。そして、宝塚の男役としての魅力をもっと身につけていきたいです。踊りもテクニックだけではなく、観てくださった方に“ああ、あの人、かっこいいわ”“素敵だわ”と思っていただけるような踊りを目指したいです! 宝塚をまだ一度も観たことがないという方には、“宝塚”にとらわれずに、一度、舞台を観ていただけるとうれしいです。雪組でも引き続き『ベルばら』を上演していますので、この機会にぜひ! 私も宝塚ファンになる前は、え?『ベルばら』!? と思っていましたが、1回観ていただけると絶対面白いと感じていただけると思いますよ」

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5月には主演舞台、バウ・ワークショップ『Young Bloods!!』が控えている。ショー重視の本作では、ダンサー柚希の本領発揮のステージが期待される。           

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「1部は芝居仕立てのショーで、2部は思いっきりショー! という感じになる予定です。初舞台が『ノバ・ボサ・ノバ』というショーの公演で、その新公が本当に面白かったんです。でも、その後の新公ではショーがメインの舞台をやる機会がなかったので、今回、『Young−』が出来ることになり、とてもうれしいです」

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ハードな舞台をこなし疲れがたまった時は「早く家に帰って、おふろにいい香りのバスオイルを入れてゆっくりします」。部屋の大掃除と買物もストレス解消法。そんな時に買った服は撮影の取材などで活躍する。今日のセレクトは白いジャケットとパンツ。かっこよくピシッと着こなした柚希、舞台上でなくても、ホレボレいたします!

柚希礼音のTV Check!!

テレビは好きですよ。今は「オーラの泉」(国分太一、美輪明宏、江原啓之/テレビ朝日系)に興味津々。あれは出演するのも面白そう! 江原さんに前世とか守護霊さまとか見てもらいたいです! あと、よく見るのは「あいのり」(CX系)かな。春スタートのドラマで宝塚の先輩・黒木瞳さん主演の「プリマダム」に同期の映美くららが出演するので、見てみようと思います。


公演の詳細は公式サイトをごらんください
ゆずき・れおん 6月11日生まれ。大阪市出身。11年『ノバ・ボサ・ノバ』で初舞台後、星組に配属。15年『王家に捧ぐ歌』ラダメス役で新人公演初主演、以降、『1914/愛』『花舞う長安』『長崎しぐれ坂』『ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編』と連続して新公主役を演じた。宝塚バウホールでの公演『おーい春風さん』『それでも船は行く』でも主演。身長172センチ、愛称は「ちえ」。いつか演じてみたいのは『エリザベート』の黄泉の国の帝王トート役。

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