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春野寿美礼 退団会見
明日からは本名の自分と向き合って
2007/12/24  速報
春野寿美礼 みなさま。きょう、たったいま無事に舞台を終えて、宝塚を卒業することができました。ほんとうに何事もなく、無事に終わったことがただただひたすらうれしい気持ちです。ホッとしているのですが、みなさまを前になぜかまだ緊張しています。ふふ。17年間でしたが、みなさまにもお世話になりましてどうもありがとうございました。新しく一歩を踏み出してがんばってまいりたいと思います。

24sumire_osa04.jpg −−宝塚とはどんな場所でしたか?
春野 私自身が宝塚の舞台を見たときに夢を見ることを教えられて、そして私が選んで、宝塚歌劇団に入団して、いまはほんとうに宝塚歌劇団によってさまざまな経験をさせていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。その宝塚歌劇団を選んだのが自分だということがほこらしく思います。

−−17年間、幸せでしたか?
春野 幸せ…でした。はい。

−−きょうを振り返ると? 卒業の実感は?
春野 きょうは……意外といつもどおり、いつもよりも落ち着いた気持ちで、朝起きたときから、とても落ち着いていて、フォンの人の前を歩いているときも落ち着いていて、生徒に会っても舞台に立っているときも、神経が過敏なときがあるのですが、きょうはすべて落ち着いていて、それはみなさまがきっと私に深い愛情を送り続けてくれているから、私が安心していられる。落ち着いていられるのだと思うんですね。なんでこんなに、落ち着いて普通でいられるのか、とても不思議だったのですが。なので、いつもと同じようにきょう1日が終わってしまって、退団だなと思う瞬間というのは、実感がないというか、確かに今、この退団の記者会見をしているのですが、退団するんだという思いは、きょう1日の中で、まだ、わきおこってきていません。

−−大階段を下りるときは?
春野 大階段を下りるときは幸せ気持ちでしたね。ただ、ショーの本編で羽根を背負ってパレードでおりてくるときに、衣装部さんに「羽根を背負って下りるのは、これが最後だよ」って言われたときは、ちょっとかみしめました。

−−明日から何をやりたいですか?
春野 明日はクリスマスなので、そうですねえ、とりあえず、明日からは本名の自分に戻りますので、宝塚の生徒ではなく、ひとりの小さな存在の人間であるということを自覚するための日々を送っていくと思います。でも、ずっと宝塚生徒として宝塚で過ごしてきたので、明日は家族と一緒に過ごしたいなと考えています。

−−具体的に決まっていることは?
春野 えーと、これからは、えー、具体的に何か活動することは考えていません。もしかしたら、私自身、音楽や歌がとても好きなのでやりたいなと思うようなことがあれば、うたったりするかもしれませんが、そういう活動をしようというふうには思っていません。今までは宝塚歌劇団の春野寿美礼として過ごしてきて、みなさまからたくさん愛されて、そのうえで、生活をしてきました。明日からはそうでなくなるので、自分が小さな存在の人間であることを自覚したうえで、日常を送りたいと思っています。

−−芸能活動は予定されていないということですか?
春野 そうですね。

−−当面はふつうの人として過ごすということですか?
春野 はい。そのつもりです。

−−なんだか残念ですね
春野 ふふふふふ。宝塚の舞台で私は燃焼したいと、ずっと思っていましたので、いまはそういう気持ちにはなっていません。

−−燃焼しましたか?
春野 燃焼しました。

会見したおささん −−歌は続けないのですか?
春野 今まで生きた中でも音楽というのは、自分と近いところにあったものなので、音楽にはずっと携わってはいきたいなと思っていますが、もし、自分がこれをやりたいってひとりの人間として考えたときに、舞台人としてではなく、ひとりの人間として考えたときに、自分自身が、これはうたいたいなあと思うことがあれば、うたうと思うます。

−−具体的にうたいたい歌が?
春野 ないです。

−−では、なにがきっかけになるのですか?
春野 何がきっかけになるかは分からないですね。いままでは春野寿美礼を中心として生活をしてきたので、それをちょっとやめて、ほんとうの自分自身と向き合って、これからそれを探す感じです。

−−うたう可能性があるということで?
春野 はい。 

−−涙は見せませんでしたね
春野 え、そうですね、あまり、泣かないというか。みなさんの前で泣くことはないかもしれません。どちらかというと泣くときはほっておいてほしい。ひっそりとひとりで涙を流したり。ただ、みなさまが応援してくださる愛情だとか、仲間のエールを受けると私はほんとうに幸せだというものを最大限感じるので、涙が流れるというより、みんなの笑顔を見ると私は心の中が笑顔になります。

−−きょうは公演を生中継しましたが
春野 映画館などでやっていることは分かっていましたが、舞台に立っているときはほんとうに、無という状態というか、そういう感覚でやっていました。

−−宝塚に変わらないでほしいことは?
春野 宝塚歌劇団は時代とともに変化をしてきましたし、これからもきっとそういうふうにしていくんだろうと思うのですが、ただひとつ変わらないのは、清く正しく美しくというモットーがあって、そして、みんなで舞台を作ってお客さまに夢を見せることです。そこだけは変わらないだろうし、変わってほしくないなと思います。




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