
明るく、未来へ向かっていく感じの芸名を家族で考えたという。
「“りお”は響きが好きだったんです」
アイドル系の男役ホープ。女役の美しさもバツグンで今、注目度NO・1だ。
宝塚大劇場で上演中のロンドン・ミュージカル「ME AND MY GIRL」(5月5日まで。東京公演は5月23日から)では、新人公演に初主演。下町育ちのウィリアムが貴族の御曹司として成長していく姿を好演した。
「すっごく楽しかったー。課題はたくさんありますが、幸せ感でいっぱいです」
本公演では女役の大役、ジャクリーンに大抜擢(ばってき)され、城咲あいとダブルキャストで奮闘している。
「びっくりしました。ショーで女役は多いんですが、ただ踊るのとは全く違う。難しいですが、がんばります」
3歳からバレエやピアノを習っていたが、中学時代に宝塚のビデオを見てはまり、音楽学校を受験して1回で合格した。初舞台は「シニョール・ドン・ファン」でそのまま月組に配属。
最初に印象に残っている公演は、15年のバウホール「なみだ橋えがお橋」で、「谷先生(正純=作・演出)にすごく怒られて、必死でした」。17年の「エリザべート」新公では少年ルドルフを演じた。
「うれしくって。苦手な高音域の歌が多かったので、ずーと歌の練習をしていました」
今年はバウ「ホフマン物語」でいきなり初主演。主人公のホフマンだけでなく、役替わりで友人のニクラウス、女神ミューズと3役に挑戦した。「一瞬たりとも気を抜けない。すごく勉強になりました」
将来の目標は、「包容力のある男役を目指して、ちょっとずつ引き出しを増やしたい。お客さまに心が伝わっていくような舞台人になりたい」そうだ。
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平成15年入団、静岡県出身