星組 麻尋しゅん The name of タカラジェンヌII
束ねて強くなる「麻」のように
2008/4/21
速報
「麻尋」には、麻は1本では弱く見えるけれど、束ねることによって何にも負けない力を持つ、という意味が込められている。
「見た目が男役らしくないので、力強いガッツリとした理想の男役の芸名に自分を近づけたいと、恩師や家族などにつけていただきました」
歌唱力のあるキュートな男役のホープ。24日から始まる宝塚バウホール公演「アンナ・カレーニナ」に、ヴィロンスキー伯爵役で初主演する(5月4日まで)。
「この役は音楽学校時代に見て、やってみたかったんです。こんなにも情熱的で、最後は崩れていく役は宝塚では珍しい。恋の火がついてから燃え尽きるまでを、一場面ごとに全力で演じて、人としての成長を出したい」と抱負を述べた。
小学2年からバレエを習っていたが、雑誌『歌劇』を見て受験を決意。中学卒業時に1発合格した。「プラハの春」で初舞台を踏み、星組に配属。翌平成15年にバウ「恋天狗」の小天狗役で注目を集め、同年の宝塚大劇場「王家に捧ぐ歌」新人公演では女役のアイーダに大抜擢(ばってき)される。
16年はCSタカラヅカ・スカイステージのスカイフェアリーズにも選ばれ、18年「ベルサイユのばら」新公のオスカル役と、次々に大役を好演した。
「何もわかってなさすぎた。走り去った感じで覚えていないんですよ」
新公初主演は昨年「シークレット・ハンター」のダゴベール役。
「幕が下りた瞬間、みんなと一緒にがんばれたと、感極まりました。私は目の前の一つのことしかできない。舞台経験ってすごいと思うので、ひとつひとつの役を絶対、逃さないようにしていきたい」
双子の妹も今年、娘役として初舞台を踏んだ。
★ ★ ★
平成14年入団 富山市出身
産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
Copyright(C)2008 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.