The name of タカラジェンヌII 花組 高翔みず希
成熟した男のダンス踊りたい
2008/2/18
産経新聞大阪夕刊
両親と合作した芸名。

「父が小型飛行機の仕事をしていた関係で、空を高く羽ばたく『高翔』、母がお花の“はなみずき”から『みずき』、私が姓名判断の字画で漢字の『希』にしたんです。今では自然になじんでいます」
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軽快でキレのいいダンスが際立つベテラン男役。昨年12月25日付で花組副組長に就任。「責任の重さを感じますが今、自分ができることを精いっぱいやるしかないと思っています」という。
現在、新トップ・真飛聖のデビューとなる名古屋・中日劇場公演に出演中(25日まで)。「メランコリック・ジゴロ」では、謎の浮浪者役で実は…というキーポイントとなる役。レビュー「ラブ・シンフォニーII」では全場面に出て、ダンスリーダーをつとめている。
中学になってジャズダンスを習い始めたとき、偶然に観劇した「風と共に去りぬ」のフィナーレのダンスナンバーに感激。「こんなかっこいいダンスを踊れる所があるんだ」と知り、音楽学校を受験して、2度目の高校1年終了時に合格した。
初舞台は「ベルサイユのばら・フェルゼン編」で、翌年月組に配属。平成10年の宙組誕生と同時に組替え。「宙組の背の高い男役の中で、小柄な私(166センチ)はいかに大きく空間を使って踊るかを学びました。不器用なので、お芝居は役とうまくつきあっていくまでに時間がかかる。ただ、『Crossroad』(11年、シアター・ドラマシティ)のときに、取り組み方が変わり、苦手意識の壁が少し取れた気がしましたね」
12年に花組に組替え。最近では「MIND TRAVELLER」(18年、ドラマシティ)でギャングのボス役を演じたことがうれしかったそうだ。「下級生のころからチンピラ役が多くて、やっとボスになれたんです」
理想の男役は「ハートのある、成熟した男のダンスが踊れること。今年は花組も生まれ変わるとき。自分自身ももう一度、全ての物事に対して素直に、正直に取り組みたい」と抱負を述べた。
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平成2年入団 東京都出身
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