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轟悠の男役カレイドスコープ(10)
レビューでは思いっきり発散
2008/3/3
産経新聞大阪夕刊
私は今、宝塚大劇場で宙組公演に特別出演しています（１７日まで）。
「黎明の風」は戦中、戦後の日本を舞台にした作品。私が演じている白洲次郎さんは実在の人物で、難しくておもしろいですね。舞台上はなにかと制約もありますが、この台本の中で白洲さんならどうしたかなと、役の気持ちになって思い込んでやってみたりもしました。いろいろな場面で自分の生まれ育った国を愛している気持ちが、自然とわきあがってきます。
私は九州出身（熊本）なので、幼いころは長崎の原爆の日には黙祷（もくとう）していました。戦争は絶対にあってはならないことだけれど、祖父からよく話も聞いていましたし、今生きている自分と切れない、身近な話なんですよね。こういう先人たちがいたことを知っておくことは必要だと思います。
東京公演（４月４日〜５月１８日）のときには、白洲さんのご一族がごらんになると聞いているので今からドキドキしています。
レビュー「Ｐａｓｓｉｏｎ 愛の旅」では一転して、思いっきり発散して、歌い、踊っています。
私はプロローグのエンビの紳士から登場して、銀橋の歌で雰囲気を変えて、次が中近東の砂漠の旅人のシーン。お衣装がちょっと変わっていて、見た目は艶やかで新鮮なんですが、ガラスのラメが入っているそうで滑りが悪く、すごく上半身の力を使いますね。下級生にリフトされる振りも珍しいんですが、これはとっても気持ちいいです。
中詰めのファンタジーで歌う「黒いオルフェの歌」も好きです。フィナーレ・ナンバーに入って、タニくん（宙組トップの大和悠河）とのデュエット・ダンスは、酒井先生（澄夫＝演出家）が「大人っぽく、お芝居でやってほしい」といわれて、ポーズ、ポーズを決めていくダンスです。また、パレードは華やかな中にも“Ｐａｓｓｉｏｎ色”の赤に黒といったカラーで出演者一同、心から楽しんで舞台を務めていますよ。
「黎明の風」は戦中、戦後の日本を舞台にした作品。私が演じている白洲次郎さんは実在の人物で、難しくておもしろいですね。舞台上はなにかと制約もありますが、この台本の中で白洲さんならどうしたかなと、役の気持ちになって思い込んでやってみたりもしました。いろいろな場面で自分の生まれ育った国を愛している気持ちが、自然とわきあがってきます。
私は九州出身（熊本）なので、幼いころは長崎の原爆の日には黙祷（もくとう）していました。戦争は絶対にあってはならないことだけれど、祖父からよく話も聞いていましたし、今生きている自分と切れない、身近な話なんですよね。こういう先人たちがいたことを知っておくことは必要だと思います。
東京公演（４月４日〜５月１８日）のときには、白洲さんのご一族がごらんになると聞いているので今からドキドキしています。
レビュー「Ｐａｓｓｉｏｎ 愛の旅」では一転して、思いっきり発散して、歌い、踊っています。
私はプロローグのエンビの紳士から登場して、銀橋の歌で雰囲気を変えて、次が中近東の砂漠の旅人のシーン。お衣装がちょっと変わっていて、見た目は艶やかで新鮮なんですが、ガラスのラメが入っているそうで滑りが悪く、すごく上半身の力を使いますね。下級生にリフトされる振りも珍しいんですが、これはとっても気持ちいいです。
中詰めのファンタジーで歌う「黒いオルフェの歌」も好きです。フィナーレ・ナンバーに入って、タニくん（宙組トップの大和悠河）とのデュエット・ダンスは、酒井先生（澄夫＝演出家）が「大人っぽく、お芝居でやってほしい」といわれて、ポーズ、ポーズを決めていくダンスです。また、パレードは華やかな中にも“Ｐａｓｓｉｏｎ色”の赤に黒といったカラーで出演者一同、心から楽しんで舞台を務めていますよ。
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