雪組 貴城けい
いろいろな愛を見る人が発見してほしい
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雪組 貴城(たかしろ)けい |
−−雪組「春麗の淡き光に」では源頼光を演じていますね。
人間的に大きい人。家の主として家族と家来をまとめ、中心に立つ。朱天童子だと分かった親友の藤原保輔(朝海ひかる)の討伐を引き受けたのも、使命と立場ゆえで、苦渋の選択だったと思います。保輔とは旧友で同じ志を持っています。でも、それを伝える場面は少ないので、最後の2人の場面が唐突にならないようにするのが難しい。
−−演じるうえでの苦心は?
頼光は動きを抑えて、なおかつ、体の中にものすごいエネルギーを保ち、それがにじみ出るように伝えなくてはいけない。感情を発散するタイプではないので、すべての感情を1回、腹の底に落として表現する。難しいからこそ、演じていて楽しいです。小細工せず、大きくどんと構えた中で凝縮した感情をお見せしたいです。
−−このところ日本物が多い?
日本物が多いといわれますが、いつも新しい発見がありますね。そして、作品を通して「自分も日本人なんだ」と気づかされます。この作品には男の友情、兄弟愛、男と女の愛、保輔と手下たちとの人間愛など、いろんな愛が詰まっている。お客さまそれぞれが自由に楽しんで発見していただけると思います。
−−次はバウホール公演「アメリカン・パイ」(6月28日−7月4日、日本青年館大ホール)の主演ですね。
原作の萩尾望都さんの漫画を読んだら、人生のとても深いところが描かれているんです。自分でも、とても楽しみにしています。
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4月3日(木)東京朝刊
interview by
田窪桜子
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●雪組東京公演
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