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専科 鈴鹿照
昭和41年入団 大阪市出身 |
母方の祖父が三重県鈴鹿の出身。その地方の♪坂は照る照る 鈴鹿は曇る…という有名な馬子唄から芸名をつけた。
「私が宝塚に入ったことを祖父がすごく喜んでくれたので、母が考えたんです。最初は『照子』でしたが、専科になったときに『照』に変えました」
小柄で芸達者なバイプレーヤー。「子役を目標に宝塚に入った」そうだが、キャリアとともにおばあさん、三枚目の男役などさまざまな役柄をこなすようになった。とくに日舞や狂言には定評がある。
「子役をやっているときが一番幸せを感じますね。日舞や狂言は上級生になってから、必死に勉強したんです。私は声が高くて大人の役が難しかったんですが、狂言をやるようになってオクターブ下がりました。不器用なので1つずつ一生懸命していたら、今になったって感じですね」
昨年末の宝塚大劇場星組公演「ガラスの風景」では、珍しくイタリア婦人のピッコラをコミカルに演じた。
「私にとってはきれいなドレスを着ためざましい大人の女の役。ずーっとやっていたいぐらい楽しかった」
8月2日初日の宙組バウホール公演「里見八犬伝」(11日まで)には、主演の水夏希と敵対する一族の妖怪、船虫役で特別出演する。
「かっこいい水さんに、ちょっとだけウフフとからむ妖怪のおばあさん。こんな役も初めてですね」
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