SUMiRE STYLE


舞台づくりの喜び再確認

夏美よう はっちさん
ゾフィー 熱演
撮影・早坂洋祐@写真報道局

予想もしなかった女役
−−東京宝塚劇場で上演中(9日まで)の「エリザベート」で、皇太后ゾフィー役を演じていますが

全く予想していませんでした。ずっと男役で、裏声を出したこともありませんでしたから、ゾフィーを表現するにもまず声作りから始めました。

−−具体的にはどのように?

発声練習の録音テープを聞き、毎日何時間も練習し、声帯を鍛えました。公演中も欠かさず続けています。

−−歌の方もご苦労があったのでは?

歌は好きで、ディナーショーもやらせていただいていますが、これまでは自分のキーに合った歌ばかり。歌うことは喜び、幸せでしたが、今回は違う発見と苦しみがありましたね。

ゾフィーの信念、苦しさ
−−演技のほうではどうでしたか?

最初は女であることを意識しすぎ、戸惑いもありました。でも、“女だから”を飛び越えて演じれば、スカートさばきや姿勢などは後からついてくる。

−−ゾフィーという人物については?

ゾフィーは息子の皇太子を守り、ハプスブルク家を支えている。そこには強さ、信念に加え、苦しさもあったと思うんです。 “エリザベートいじめ”ではなく、正しいと信じた行動です。ゾフィーの存在感で、みどり(大鳥れいの愛称)の演じるエリザベートが、のびのび強く演じられればいいと思います。

 

つくり上げる喜び再確認
−−女役をやって、改めていかがですか?

今回ゾフィー役に出合い、舞台を苦しんで作り上げる喜びを再確認しています。

−−花組組長としては?

花組にきて3年目。決して平穏ではなかったけれど、すべての経験は無駄じゃない。オサ(春野寿美礼の愛称=主役のトート)の舞台に取り組む姿からも、新たな勇気をもらっています。 今後も、エネルギッシュで生き生きとした舞台を花組全員で作り出していきたいです。



sumire memo
2月6日(木)東京朝刊
interview by 田窪桜子
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OG情報 演劇一般のほうに掲載
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