−−ミラノのファッション界を舞台にした「シニョール ドン・ファン」で、ジルを演じています
女優やモデルが登場するなか、ジルは普通の女の子。でも、実は背負っているものがある。それを、いかにも怪しい存在としては出せないので、その兼ね合いが難しいですね。
−−ジルをどのような女性としてとらえていますか?
ジルは大胆な行動に出ますが、繊細な心を持っていたからこそ苦しんで生きてきたと思うんです。純粋で、自分に正直な女性という根本を忘れないように心がけています。人気デザイナーのレオ(紫吹淳)に対する気持ちは“LOVE”ではなく、人間としての興味なんだと思います。考えていたようなプレーボーイとは異なる、彼の“素顔”も知り、どうしていいか分からなくなっていくんですね。
−−クライマックスでは物語のうえで非常に重要な役割を担います
感情的になりがちな場面ですが、入れこみすぎても冷静すぎてもいけない。集中力とテンションが必要ですね。客観視して、限られた場面でジルの気持ちの変化を見せなくてはと、毎日模索しています。
−−ショーの「花の宝塚風土記」は久しぶりの日本物
日舞は好きなんですよ。洋物とは違う見せ方がありますね。ただ日本物のお化粧は大変で、自宅で何度も勉強しました。
−− 専科の松本悠里も出演しています
ご一緒させていただくことは勉強になります。松本先生は、少女から大人の女まで表現してしまう。私が言うのもおこがましいのですが、しぐさなど本当にチャーミングで娘役として尊敬しています。
−−娘役トップとして
毎回いろいろなことに挑戦させていただきました。“色の濃い役”も多く、やりがいがある役ばかり。これからも、役づくりに苦しみながら、今までにない役柄に挑戦していきたいです。
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