 |
月組 北翔海莉 |
−−月組「シニョール ドン・ファン」で、新人公演に初主演しました
いつも台本を読んで、お手本になる方を見て、演じる役に1本線が通るように何通りも考えて役づくりします。そして、作者が何を言いたいのか、自分の持っている力で精いっぱい考えます。
−−今回演じたレオは、プレーボーイのデザイナーですね
コシノヒロコさんがデザインした衣装を着こなせなくて苦労しました。宝塚大劇場での新人公演を見て、本役の紫吹淳さんが心配して、東京公演では、化粧も見ていただき、本番中もずっと舞台袖に付いていてくださったんですよ。
−−気をつけたことは?
大事にしたのは、レオの持つ2面性を明確にお客さまにお伝えすることです。それを見せるために、物語の伏線が大切なポイントになります。同じせりふでも、そのたびに感情が変わっていく。その変化をどう伝えるかも難しかったですね。演技では、後半に進むほど感情が入りすぎてしまって。男役の場合は、泣きたいから泣くのではなく奥に隠した感情もある。あまり感情的になると女の部分が出てしまうんです。
−−新人公演初主演の感想は?
今回、初めて真ん中に立たせていただき、皆の支えがあってこそのポジションなのだと改めて実感し、見ていただくだけで夢を与えられる職業で良かったなあと思いました。「一隅を照らす」という言葉が好きなのですが、これからもどんなに隅にいても自分の輝きを出せる舞台人でいたいと思います。
|