星組 陽月華
辛いとき、振り向けばとうこさんがいた
はな −−星組の日生劇場公演「雨に唄えば」で、ヒロインのキャシー・セルダンを演じていましたね

ヒロイン役と聞いたときは、すごくびっくりしました。日生劇場に出てみたいとは思っていましたが、青天の霹靂(へきれき)でしたね。

−−キャシーを演じるうえでの苦労は?

映画を見たときは気づかなかったのですが、台本を読んでキャシーが嫌な女に見えないようにしなくてはいけないと感じました。リナから「大スターのドンを利用してる」と言われますが、なるほど、そう見えてもしようがない部分もあります。だから、嫌な女に見えないためにどうしようかと悩みましたが、考えすぎず、ドンが好きだという思いを大事に演じようと、最後には決めました。

−−もともとミュージカル映画ということもあり、当然、歌の場面も多い

歌は劇場の4階から飛び降りるぐらいの度胸がいりますが、歌唱指導の楊淑美先生が、丁寧に教えてくださいました。振付の麻咲梨乃先生にも「緊張してもうまくなるわけないから」と言われて、「それもそうだな」と思い、少しは緊張しなくなりました。

−−さらにタップダンスも

最初は歌うことだけで精いっぱいで、タップダンスのほうは足が動かなくて、おまけに覚えが悪くて…。辛くて煮詰まってしまうこともありました。でも、けいこ場で泣きそうになったときに振り返ると、主役のドン・ロックウッドを演じるとうこ(安蘭けい)さんが笑顔で待っていてくださった。いつも、たくさんのものを与えてくださり、強制はせず、待っていてくださる。そんなすてきなとうこさんへLOVEな目で毎日、キャシーを演じました。

SUMiRE DATA
5月29日(木)東京朝刊
interview by
田窪桜子
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「雨に唄えば」GRAPH
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