２幕の−−というか、物語のクライマックス。吹き替えを知って激怒したリナ。試写会場での拍手は自分の演技への賛辞だと主張。強引に舞台あいさつに立つが、映画とは違う悪声に観客からブーイング。「歌を歌え」。困ったリナは、キャシーに幕の裏側で歌うように強要。ドンたちはこれを逆手にとり、リナが気持ちよさそうにマイクの前に立っているさなかに幕を上げて、本当に歌っているのがキャシーだと観客に知らせる。だが、キャシーはたまらず、舞台から客席へと逃げ出す…。
さて、この写真。キャシーとドンとがかなり距離をあけて立っています。実は、陽月は実際に観客席まで降りてきます。このあたりは舞台ならではの楽しい演出。そして、幸いにも陽月のそばの席に座ることができた読者は陽月が実際に目に涙を浮かべるところをしっかりと目撃してきてください。