専科 一樹千尋(いつき・ちひろ)
これから先の宝塚の生活へ、いい刺激
click
専科 一樹千尋(宝塚歌劇団提供)
−−星組「王家に捧ぐ歌」(関連記事:STAGE GRAPH)でエチオピア王アモナスロを演じていますね

脚本・演出の木村信司先生が明確な主張をもって書かれた作品。台本を読み、物語の流れに沿うよう役づくりをしました。

−−アモナスロの人物像は

愚かな戦いを起こしますが、それは強国、エジプトの圧力があったから。決して単なる独裁者ではなかったと思いながら演じています。今回は、歌げいこから取り組めたのも良かったですね。歌唱指導の楊淑美(よう・しゅくび)先生の魔法のレッスンで皆が役をつかみ、どんどん歌えるようになっていったんです。

−−苦労は

実は東京公演でのどの調子を壊してしまったのですが、逆にそれも功を奏しました。私はパワーでガンガン突っ走ってしまうタイプなのですが、いろいろ工夫することで、役にも新たなふくらみが出たと思うので。

−−専科の役割は

トップスターが縦軸だとすれば、専科は物語の横の流れや奥行きを出すのが大事な役割だと思います。今回も、舞台という額縁の中にお客さまをお連れするように、役を通してこちら側に入っていただけるようにと演じています。この作品では、すぐ近くでお客さまが見てくださる感覚があるんです。大好きな歌も歌わせていただき、1日の中で、アモナスロを演じている最中が一番の幸せですね。

−−星組については

トップスターの湖月(こづき)わたる(関連記事:湖月わたるインタビュー)の一生懸命さと熱意に、私も星組も引っ張られ、ここまで連れてきてもらったと感じます。うちの娘=アモナスロの娘であるアイーダ役の安蘭(あらん)けい=も、息子=同息子であるウバルド役の汐美真帆(しおみ・まほ)(関連記事:汐美真帆インタビュー)=も本当に熱心。この作品のけいこに入って舞台人としての欲をなくしかけていたと気付きました。これから先の宝塚の生活へ、いい刺激をもらっています。

                  

SUMiRE DATA
10月31日(金)東京朝刊
interview by
田窪桜子
SUMiRE LINX
「王家に捧ぐ歌」STAGE GRAPH
湖月わたるインタビュー
汐美真帆インタビュー
SUMiRE STYLE index
ENAK TOP PAGE
SUMiRE MEMO
連載 産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。
・東京本社が発行する毎週木曜日朝刊の「SUMiRE STYLE」
・大阪本社が発行する毎週月曜日夕刊の「The name of タカラジェンヌ」

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
MAIL
ENAK編集部へのご意見はこちらまで
編集局文化部へのご意見はこちらまで
SUMiRE STYLE@産経新聞 ENAK 流行+芸能


ENAK?流行+芸能
産経Webに掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての著作権は産経新聞社に帰属します。
(産業経済新聞社・産經・サンケイ)
Copyright 2003.The Sankei Shimbun. All rights reserved.