花組 華形ひかる
自分らしさで臨んだ新人公演
click −−花組「野風の笛」の新人公演で花井主水正(はない・もんどのしょう)を演じました

本公演で春野寿美礼さんが演じている役です。私は本役さんの舞台を見るようにしていますが、まねにならないよう新人公演担当の演出の児玉明子先生の意向を聞き、役づくりをしました。

−−児玉さんはなんと

「若いんだからクールにやろうとせず、もっとはじけていてもいいのでは」と言われ、私らしさを考えました。松平忠輝と主水正は正反対のキャラクターのようですが、実は共通点、同じ価値観があったように思いますね。ただ、忠輝や五郎八(いろは)姫の前では感情を隠しておかなければいけない役です。姫への身分の違う秘めた恋を表現するのもつらかったです。なぜ姫を好きになったのかなど、舞台に出てこない背景をいろいろ話し合ったりしたんですよ。

−−難しかったのは?

第十二条「家康の処罰」の場の「堪え忍ぶのは、私ひとりで十分でございます」というセリフは、本当に最後の最後までできなくて。嫌みになってはいけないし、自分のためでもない。頭がねじれそうなぐらい悩みましたね。歌も難しくて、東京公演ではアカペラで歌うシーンで撃沈しました。忠輝役の愛音羽麗(あいね・はれい)さんと2人とも緊張して、どうしていいのか分からなくなってしまって…。

−−入団5年目ですね

花組に同期の男役は2人しかいないので、責任も大きくなってきました。今まで経験ない“黒いイメージ”の悪役にもあこがれますが、春野さんのようにパステルカラーの正統派の男役を目指したいです。

SUMiRE DATA
9月4日(木)東京朝刊
interview by
田窪桜子
SUMiRE LINX
愛音羽麗インタビュー
SUMiRE STYLE index
ENAK TOP PAGE
SUMiRE MEMO
連載 産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。
・東京本社が発行する毎週木曜日朝刊の「SUMiRE STYLE」
・大阪本社が発行する毎週月曜日夕刊の「The name of タカラジェンヌ」

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
MAIL
ENAK編集部へのご意見はこちらまで
編集局文化部へのご意見はこちらまで
SUMiRE STYLE@産経新聞 ENAK 流行+芸能


ENAK?流行+芸能
産経Webに掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての著作権は産経新聞社に帰属します。
(産業経済新聞社・産經・サンケイ)
Copyright 2003.The Sankei Shimbun. All rights reserved.