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雪組 未来優希
平成5年入団 東京・渋谷区出身 |
将来の希望に満ちた雄大な芸名だが、「『未来』はたまたま、どなたもつけていなかったんです。『優』は本名からとって、男役なので『希』を組み合わせました」という。
ほかにも候補の芸名を考えて知り合いに見てもらい、「未来優希」が一番いいと意見が一致して決めたそうだ。
5歳から日舞を習い、小学校のころに麻実れい(元雪組トップ)にあこがれて、宝塚をめざした。名取(花柳実香優)でもある日舞はもちろん、豊かな歌唱力が魅力の男役の中堅。なかでも「心中・恋の大和路」の与平役の迫力ある歌唱は忘れがたい。
「歌は中学2年から勉強を始めたぐらいで譜面も読めないんですが、歌うことは大好き。日本物も好きなので、与平役は演じられてうれしく、楽しかったですね」
先の公演「春麗の淡き光に」では職務に忠実な検非違使の別当、知親役を好演し、芝居の成長も印象付けた。
「自分の引き出しにはなかった役で、すごく難しかったけれど勉強になりました」
現在、宝塚大劇場で上演中の芝居「Romance de Paris」ではクラブの支配人役、ショー「レ・コラージュ」では王(トップ・朝海ひかる)の友A役などさまざまなシーンに登場して歌い踊っている(29日まで)。
「いろんな役にめぐりあって自分の幅を広げ、男役として大きさを出したいと思っています」
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