 |
雪組 凰稀かなめ
平成12年入団
神奈川・川崎市出身 |
難しい芸名だが、全く意味はないという。
「母が鳳凰の『凰』をどうしても使いたいって言うんです。それに合う字を辞書でさがして、『稀』がいいんじゃないかと。『かなめ』は信じてもらえないだろうけれど、芸名を提出する前の日に“夢のお告げ”があったんです」
手足が長く、スラッとした173センチの長身が舞台栄えする、スタイル抜群の新進男役。中学3年のときにテレビで宝塚を知り、初めて舞台を見たあと、すぐに受験スクールに入り、一発で合格した。
「習事はしていなかったけれど、歌もお芝居も好きだったんです。宝塚へ来て感動したのは、電車の中でみんな関西弁をしゃべっていたこと」と妙な関心を示した。
新人公演で徐々に役がつくようになり、現在、宝塚大劇場で上演中の「Romance de Paris」(29日まで)の新公では、2番手スターの貴城けいが本役のムジャヒド役に抜擢され、懸命に演じた。
「ずーっと手が冷たいままで緊張のしっぱなしでした。あんなに多くのセリフも、1人で銀橋で歌うのも初めて。東京の公演ではもうちょっとグレードアップしたいです」
ショー「レ・コラージュ」では、若手スター3人の1人として、銀橋で歌い踊るシーンもある。「とにかく今、やっていることに必死。いろんなことを吸収して、色っぽい男役になりたい」そうだ。
|