−−花組の祝典喜歌劇「天使の季節」の新人公演のマルゲリタ役で、初めてヒロインを演じていますね
コメディーですが、笑わせることを気にせず、ギスターブが大好きだというマルゲリタの根本を大事に役づくりに取り組むようにしました。
−−マルゲリタはどんな人物?
お姫さまですが、自分の考えをしっかり持った明るい女性です。1人でパリに留学し、そこで芸人のギスターブと恋愛するほどの芯(しん)の強さもありますね。
−−役作りは?
上級生のお芝居を見ながら勉強し、その上で自分の色をどう出そうかと悩みました。本役(ふづき美世)さんの色を真似(まね)しようとしても、完全にはできません。お客さまに「華城季帆にこんな面もあったんだ」と新しい発見をしてもらえるよう、自分なりの色を−−と考えました。
−−改めて、ヒロインという大役をつとめることについては?
学年が上がり、演じた役が1つずつ増えていくことが自分の栄養になっていると感じ、ありがたいことだなと思います。特に「エリザベート」でエトワールの代役をさせていただいたとき、すごく緊張したのですが、今までにない世界が開けました。とても大きな経験になっています。
−−歌劇団にとって今年は、90周年の記念の年です
大好きな宝塚の舞台に立てることが本当に幸せです。これまでは若いキャピキャピした役が多かったので、大人の色気のある女性も演じてみたいですし、自分を磨き、飛躍の年にしなくてはと思っています。
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