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宙組 花總まり
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心を揺さぶる天使の声
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−−ミュージカル「ファントム」で、オペラ歌手を目指すクリスティーヌを演じていますね(関連記事:東京公演始まる)
数多く映画化や舞台化がされていますが、今回のアーサー・コピット脚本の中に、すんなり入っていけました。
−−クリスティーヌは美しい声の持ち主という設定です
ファントムにとって天使の声であり、彼の心の奥の何かを呼び起こさせる美しさであることを一番に考えました。歌は音域が広い上に、譜面に臨時記号が多くて難しかったですね。
−−演技のうえで難しかったのは?
悩んだのは、ファントムの素顔を見て、声を上げて逃げ去るシーンです。自分から背中を向けてしまうという行動が分からなくて、演出の中村一徳先生といろいろ話しました。ファントムに対しては恋愛というより、どちらかというと人間愛のほうが大きいですね。人間って、自分で理解できないことが起こると、とっさに身をひいてしまうことがあると思います。クリスティーヌも彼の顔を見て、気持ちとは別に足が勝手に動いてしまったような感覚だったのではないかなと思います。
−−この次は10月からの全国ツアーで「風と共に去りぬ」のスカーレットを演じますね
体力も気力も必要だろうなと思います。宝塚の宝物のような大きな作品ですので、今はおけいこが始まるのが怖いような…。でも、形ではなく自分の言葉でしゃべれるよう、自分が無理なくスカーレットという役に入っていくことができればと思っています。
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