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by 土井繁孝
8月3日 大阪夕刊
公演詳細は公式サイトで
連載 産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
 
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タカラヅカ90th きらめく星たち
宙組 大和悠河;輝く魅力「空気が変わる」
黒のジャケットがキマる大和悠河。立っているだけでその場の空気が変わるような男役になりたいと話す


男役−。女性だけが舞台に立つことができる宝塚歌劇団ならではの言葉。歌舞伎の世界には女形という対極の役柄があるが「男役」という言葉には、90年にわたって培われてきた宝塚歌劇団の精神が宿る。

宙組の大和悠河は「何もしなくても、ただ立っているだけでその場の空気が変わり、独自の魅力があふれ出すような男役になりたい」と理想の男役像を語る。

TCAスペシャル2004「タカラヅカ90−100年への道−」の選抜メンバーに選ばれた大和さん。大劇場を埋め尽くしたファンから熱い声援が送られた
TCAスペシャル2004「タカラヅカ90−100年への道−」の選抜メンバーに選ばれた大和。大劇場を埋め尽くしたファンから熱い声援が送られた
7月13日、宝塚大劇場で各組のスターが集う特別公演、TCAスペシャル2004「タカラヅカ90−100年への道−」が上演された。大和は宙組からの選抜メンバー10人の1人として参加した。80周年は音楽学校の生徒として迎えたが、90周年という栄えある年を、主要メンバーの1人として迎えることができるなんて思ってもみなかった−と驚きを隠さない。

各組の主演コンビが勢揃いする同公演の入場券は、発売直後に売り切れるプラチナチケット。会場に入れない熱心なファンのために、全国3カ所のホールでライブ中継も行われた。

記念の舞台を終えて「普段ご一緒できない方々と共演できてとても楽しかった」と大舞台に立った喜びを話す。

1日に始まった星組公演『花舞う長安』と『ロマンチカ宝塚’04』は九州・博多座が初演となり、宝塚と東京での公演が続く。

『花舞う長安』で玄宗役の湖月わたるさん(左)と死闘を演じる大和さん
『花舞う長安』で玄宗役の湖月わたる(左)と死闘を演じる大和さん
星組へのゲスト出演だが、環境の変化にも「いい意味で緊張感があり、新しく学ぶことも多い。博多座には昨年に続いて出演させていただきますが、観客の皆様の反応がストレートに伝わってきてやりがいがあります」と前向きな姿勢を崩さない。

『花舞う長安』は中国唐王朝の6代皇帝玄宗と楊貴妃の愛の物語。

楊貴妃の愛におぼれ、市民の支持を失っていく玄宗に失望し、安禄山の乱を指揮する将軍・安禄山を演じる。

「(安禄山は)腹に一物を持つ男。天下を取りたいという野望に従い突き進んでいく姿を、魅力的に演じたい」と役作りへの思いを話す。

女性が男を演じる難しさを示す“男役10年”という言葉がある。今年、その節目を迎えた彼女の目標は、下級生時代から見て学んできた先輩一人ひとりだという。「皆さんが守り創り上げてきた男役像を受け継ぎながら、自分らしさも出していきたい」と語る表情は、歌劇団の伝統を背負う力強さに満ちていた。
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