|
宙組 和涼華 |
 |
 |
 |
「大人の役」表現に苦心 |
 |
 |
 |
−−宙(そら)組「ファントム」の新人公演でオペラ座の前支配人、キャリエールを演じました
配役を聞いたときは、びっ、びっくりして、「どうしよう、どうしよう」と口走っていました。大きな役も、銀橋で1曲歌う役も初めてで、驚いていましたね。
−−役作りは?
ファントム役の七帆(ななほ)ひかるさんは上級生で、身長も私より高いです。キャリエールは実はファントムの父親だったという大人の役。その年齢をいかに表現しようかと考え、まず最初にヒゲをつけようと決めました。
−−難しかったのは?
演出の先生方には「難しいのは一幕だ」と言われました。一幕では周りはファントムの父だとは知らない。でも、キャリエールの一言一言には苦悩が隠れている。常に自分の手で育ててきた息子だということを意識して演じました。
−−歌は?
配役前に、けいこで本役の樹里咲穂(じゅり・さきほ)さんが歌うのを聞いて、いい場面でいい曲だなと感動し、泣いていました。ところが自分がやることになって譜面を見たら、音域の広さにびっくり。樹里さんが一息で歌っているところも最初は息が続かなくて。歌は苦手意識があったのですが、自分の力のなさを実感しました。
とにかく練習していくうちにブレス(息)も続くようになり、自分で成果が分かるとそれが自信と面白さにつながりました。一番ネックだった歌の場面が一番好きなシーンになりました。学年が上がっていくにつれて成長していかないと悲しいですよね。けいこを重ね、実力をしっかりつけていきたいと思います。
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
?2004.The Sankei Shimbun All rights reserved. |
|