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花組 大伴れいか
昭和62年入団 東京都出身 |
麗しく華やかな「れいか」は、「私は身長が高くはない(166センチ)ので、いつ娘役にかわってもいいように」とつけた。「大伴」は後付けで、「大きくいろんなことが伴うように」との意味を込めたそうだ。
花組一筋のベテラン男役。「じつは入団4年目のバウホール公演のショーで一度、全編娘役で出たことがあるんです。でもやはり、男役の方が楽しいと感じました」
それが、宝塚大劇場で現在上演中の喜劇「天使の季節」では、カネロニヤ王国の女王ラザーニアを演じているのだ。娘マルゲリタ(ふづき美世)と恋人のギスターブ(春野寿美礼)の理解者で、やさしくしっかり者の母親を、品よく好演して目立っている。
「お芝居で女役は初めて。お稽古場が恥ずかしくて大変でしたね。ドレスの裾を踏まないか、階段をきちんと降りられるか、などの基本のほかに、どういう場面でも女性に見えるように、フーちゃん(ふづき)の母親に見えるように、心がけています」
ショーではもちろん、男役で踊っているが、「それが踊りがやわらかくなりすぎるので、意識して強めに踊っているんですよ。女役をやってその大変さがわかったので、娘役さんにはやさしくしようって思いますね」。
男役としての理想は「清潔感と美しさ」で、「周りの人たちが癒やされて、幸せになるような生き方をしたい」そうだ。
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