今年90周年を迎えた宝塚歌劇団の5組のトップスターが1日、宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)に勢ぞろいし、記念のあいさつをした。
同歌劇団は、箕面有馬電気軌道(現阪急電鉄)の幹部だった小林一三氏が創始者。大正3(1914)年、「宝塚少女歌劇」として第1回公演が行われた。70年代、「ベルサイユのばら」で全国的なブームが起きるなどし、国内屈指の有名劇団に成長した。
1日は花組公演の初日。植田紳爾理事長が作、演出した記念祝舞の冒頭、5組10人のトップがそろいの緑色のはかま姿で並んだ。
今春退団予定の月組の紫吹淳が中央に立ち「明けましておめでとうございます」と口火を切った。宙(そら)組の和央ようかは「10歳から14歳の20人の少女で公演を始めた宝塚が、現在では500人を超えました」と満員の客席に笑顔を向けた。
星組の湖月わたるは「長年愛し支えて下さったお客さまのおかげです」花組の春野寿美礼は「先輩方のたゆまぬ努力があった」。雪組の朝海ひかるが「100年に向かって一層羽ばたいていきたい」と締めくくった。
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