ENAK　SIMiRE STYLE　宙組東京公演始まる

宙組東京公演始まる

１００周年へ最初の羽ばたき

宝塚歌劇団宙組「ミュージカル・ロマン『白昼の稲妻』」（柴田侑宏作／荻田浩一演出）「ロマンチック・レビュー『テンプテーション！』」（岡田敬二作演出）（関連記事：大劇場公演評）の東京公演が２日午後、東京宝塚劇場（東京・日比谷）で始まった。今年は歌劇団創立９０周年。その記念すべき年の東京における幕開けを飾る。２月１日まで。

和央ようか

「白昼の稲妻」は、１９世紀前半のパリを舞台にした復讐劇。音楽が衝撃的な劇中劇が強烈な印象を放つ。

伯爵令嬢のヴィヴィアンヌ・ド・ポヴェール（花總まり）がロンドンからパリに戻ってくる。男爵家の二男、アルベール・ド・クレール（和央ようか）は、久しぶりに再会したヴィヴィアンヌが何かを隠していると察する。ヴィヴィアンヌは、父親と兄の死が、実は何者かによる暗殺だったと確信。暗殺を命じた人物を突き止め、自らの手で復讐を果たそうとしているのだった。

「テンプテーション」は、演出家の岡田のロマンチック・レビューシリーズ１５作目。ロマンチック・レビューは、日本独自のレビューを目指す岡田の独特の命名。南米、ベトナム、中国と各地を舞台に、異国情緒あふれる情熱的な音楽と踊りでさまざまな愛の形をつづる。

東京公演では「白昼の稲妻」のエドモンド・ランズブール侯爵の役は、１５日から星組の安蘭けいが演じる。大阪公演の全日程と東京公演の１３日まで同侯爵を演じる水夏希が、３１日からの雪組中日劇場公演に出演するのに伴う役がわり。９０周年であることから水、安蘭ら６人の生徒は、組の枠を超えて出演する（関連記事：９０周年過激に挑戦）。その一環。

ポスターの写真は、写真家、篠山紀信が撮影した。

この日は、開演に先立ち９０周年を記念した新春口上が、大劇場公演中の花組をのぞく４組のトップスター、娘役トップコンビによって行われた。

4組のトップスターが口上。前列左から雪組・朝海ひかる、宙組・和央ようか、月組・紫吹淳、星組・湖月わたる＝東京宝塚劇場

月組トップスター、紫吹淳を中心に各トップが「多くのお客様の支えがあって初めて可能だった９０周年。１００年に向かっていっそう羽ばたいてまいりたいと思います」と口々に述べた。（関連：口上全文）

＊　＊　＊

［STAGE GRAPH］
2日の舞台稽古のもようを撮影した写真でステージの雰囲気が楽しめます。
物語の筋書き、舞台の進行なども分かりますので、観劇の予定のある方は、観劇後にご覧ください。

→「白昼の稲妻」
→「テンプテーション」

1月2日［金］
ｂｙ　ENAK編集部

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