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宙組トップスター 和央ようか(宝塚歌劇団提供) |
−−宙(そら)組「白昼の稲妻」(柴田侑宏作、荻田浩一演出)(関連記事:東京公演始まる)で演劇に情熱を注ぐ青年貴族、アルベールを演じています
台本をいただいたとき、劇作家志望で物腰が柔らかく、情熱を内に秘めたアルベールは、柴田先生ご本人のような気がしました。
−−演じる上でどのようなことを心がけていますか
アルベールは情熱家でロマンチストですが、派手なキャラクターではないので、丁寧に本気でやらなくてはならない。相手役と向き合って自然に生まれてくる感情を大事にしています。“形状記憶型”の演技にすると新鮮さがなくなる。毎日、相手の感情をストレートに受けとめるように心がけています。
−−難しさは
今回は、劇中劇などもあり、物語に仕掛けがあります。舞台でバックステージものをやるのは逆に難しいのですが、あえて演劇ものだからなどとは意識しないように演じています。
−−一方、ロマンチック・レビュー「テンプテーション!−誘惑」(岡田敬二作・演出)(関連記事:東京公演始まる)は
宙組には今までになかったタイプのショーです。宝塚ならではのおいしいところを集めたような内容。普通の男性では醸し出せないようなにおいとか華やかさが宝塚らしさだと思うので、その魅力が香りたつようにできればと思います。
−−今年は歌劇団創立90周年です(関連記事:清く正しく90年)
その重みをしっかり受けとめたいですね。(平成10年に誕生した)宙組にとっては、歌劇団の10年ごとの区切りの年を初めて迎えます。10年ごとの運動会にも初参加しますし、この1年の行事をやり終えて、ほかの組と同じ経験をひと通りできたことになると思うんです。宙組ならではの勢いを止めることなく、次への成長を仲間みんなと探し求めていきたいです。
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