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宙組 音乃(おとの)いづみ |
−−宙組「白昼の稲妻」の新人公演で初めてヒロインを演じています
見たり聞いたり、したりすることがすごく多くて驚きました。かつらやアクセサリーなども大変で。組長さんや花總まりさんにアドバイスをいただきながら勉強しました。
−−演じたヴィヴィアンヌは、どのような女性ですか
家族の復讐(ふくしゅう)のために1人で行動しようとします。根本に持っているものが強い人ですね。逆に強すぎるゆえに甘えられない。精神面においては、誰にも助けを請わずに生きようとする。家族や再会したアルベールへの愛情も、その強さに裏打ちされただけ深いんですね。
−−役作りは?
突っ走ってしまうところや、頼ったり甘えるのはわがままかなと思うところなど、自分に近い部分を引っ張り出して役づくりしました。そういう私を同期がとても心配してくれて、みなの温かさも感じましたね。
−−難しかったのは?
実はこの台本を初めて読んだとき「??」が浮かんだんです。でも劇中劇をどうなぞらえているかや、置かれた状況をひとつひとつ自分の中にたたきこんでいくと面白さが分かってきました。特に4人だけで会話する場面は本公演を見るとすてきなのですが、新人公演のメンバーではセリフの深さや大人っぽさを表現しきれなくて、もどかしさに直面しました。
−−今後の抱負を
昨年は新人公演で本当に色々なタイプの役を経験させていただきました。今はひとつひとつが糧になっているなあと実感します。相手役とアイコンタクトで分かり合えて、芝居全部の空気が読めて、さらに自分の思いを抑えることなく表現できる娘役を目指します。
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