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SUMiRE MEMO
by 平松澄子
7月26日 大阪夕刊
公演詳細は宝塚歌劇団公式サイトで
連載 産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
 
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「飛鳥夕映え」「タカラヅカ絢爛II」宝塚歌劇月組公演
新トップ彩輝の瑞々しさ
飛鳥夕映え−蘇我入鹿−トップスターになった彩輝直(関連記事: 輝く男役 伝統誇りに)のお披露目と、娘役トップ、映美くらら(関連記事:さよならの向こうに…)の退団が重なった月組の宝塚大劇場公演。創立90周年企画として花組の瀬奈じゅん、雪組の貴城けいが特別出演し、月組の大空祐飛を加えた同期生3人の役替わりも、話題を集めている。

「飛鳥夕映え−蘇我入鹿−」は大御所、柴田侑宏(ゆきひろ)の脚本による“万葉ロマン”第4作で、演出は今回が大劇場デビューとなる若手の大野拓史。これまで悪名高かった蘇我鞍作(入鹿)を、俊英の誉れ高いエリート政治家という新しい視点からとらえ、同じ学問所で学んだ中臣鎌足一派に陥れられ、大化の改新で壮絶な最期を遂げる姿を描く。

夕映えをクローズアップした簡素な舞台に、すっくと立ち上がる入鹿役の彩輝は、凛々(りり)しく、瑞々(みずみず)しい美しさ。幼なじみで相思相愛の瑪瑙(めのう)は創作上の人物で、映美が軽やかに、艶やかに演じている。奇をてらわないオーソドックスな演出に、ゆったりした音楽(吉田優子作・編曲)がよく合って、古きよき懐かしさを感じる仕上がりだ。

神官の息子の鎌足、帝の弟の軽皇子、蘇我分家の石川麻呂の3つの役を、瀬奈、貴城、大空の3人が役替わり。それぞれに個性的な役だが、いずれもスラリとした美青年ぞろいで、役が替わっても区別がつきにくい。タカラヅカお得意の手法だけれど、この作品では鎌足の策士ぶりを強烈にした方が、入鹿の悲劇性がより際立ったと思う。

「タカラヅカ絢爛II−灼熱のカリビアン・ナイト−」(草野旦作・演出)は、星組(関連記事:星組東京公演始まる)からの続演となるラテン・ファンタジー。スーツ姿の彩輝、瀬奈、貴城の3人を中心にした新しい月下のダンス(サンティアゴ・アルフォンソ振付)など、2場面が大きく変わったただけだが、星組とはかなり違った印象を受ける。こういう楽しみ方ができるのもタカラヅカならではだろう。

8月9日まで。

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