−−第2幕−−
第5場C・D ファントムの偽りの王国


絶望。いま、ファントムの心を占めるのは、ただ絶望ばかりだった。こうなることは分かっていた。だから、クリスティーヌを責める気持ちにはなれなかった。そして、なお、ファントムはクリスティーヌの愛を欲していた。
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