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SUMiRE MEMO
by 平松澄子
6月19日 大阪夕刊
公演詳細は宝塚歌劇団公式サイトで
連載 産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
 
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すみれの国を創る人たち
ショー作家 草野旦(あきら)
キューバから高名な振付家のアルフォンソ氏を招き、海から甦(よみがえ)った妖精たちが繰り広げるトロピカルなショー「タカラヅカ絢爛」の作・演出を担当。星組での公演(関連記事:東京公演始まる)に続いて、25日初日の月組公演でも「タカラヅカ絢爛II」を上演する(8月9日まで、宝塚大劇場)。今回は新トップ、彩輝直(あやき・なお)のお披露目公演でもあり、大きく2場面を変えたそうだ。

「ぼくの作品は“再演”に縁があるんですよ。その組や主演者の特性を生かすのは座付き作家の仕事。彩輝の中性的でフェアリー(妖精)な魅力に合わせた新たな振付を、またアルフォンソさんにお願いしました」

座付き作家としての腕の見せ所である。

昭和18年神戸生まれ。甲南大文学部を卒業して、41年歌劇団に入団した。

「画家志望でしたが美大に落ちて、鬱々と哲学を専攻したんです。就職を心配した父が、知り合いだった白井鐵造さん(演出家)に道をつけてくれましてね。初めて見た宝塚歌劇はすごくきれいで、舞台が大きなキャンバスに思えたんです。ここで絵が描けるなーって」

46年の大劇場「ハレルヤ」で演出家デビュー。52年「ザ・レビュー」(第3部夢人)で芸術祭優秀賞を受賞。その後、西サモアを描いた「パパラギ」など、オリエンタルでエキゾチックなショーで独自の世界を築いた。57年にバウホール「永遠物語」で初めてドラマの脚本・演出を手がけ、再演を繰り返す名作を生み出している。

「宝塚のショーはパリやアメリカが主流。若いころは人のやらないことをするのが、芸術の独創性やと息巻いていたんですよ」

平成4年のニューヨーク公演「TAKARAZUKA 夢」など海外公演の作品も多く手がけ、手塚治虫原作「火の鳥」のショー化も話題を呼んだ。8年に歌劇団理事に就任。

「ぼくの人生は、幸運なめぐり会いが積み重なった奇跡ですね。宝塚が90周年を隆盛で迎えられたのも奇跡で、これが100周年へと続いてほしい。宝塚はショーを除くと他の劇団と変わらなくなる。後進のショー作家の育成が、ぼくの残された仕事だと思っています」

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