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SUMiRE MEMO
text & photos by 平松澄子
6月5日 大阪夕刊
連載 産経新聞における主な宝塚関連連載記事は次のとおりです。

・東京本社が発行する毎月第1、3月曜日朝刊の「ザ・タカラジェンヌ」

・大阪本社が発行する毎週土曜日夕刊の「すみれの園を創る人たち」


・大阪本社が発行する夕刊では、毎月不定期火曜日に大判の写真をあしらった連載「タカラヅカ90th きらめく星たち」も。

番組表 東京版朝刊TVメディア面のBS・CS欄にはCSチャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の番組表と解説を毎日掲載しています。

OG関連記事 演劇一般など、それぞれ活動のジャンルごとに掲載しています。
ENAK編集部
編集局文化部
 
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すみれの園を創る人たち 舞台装置家 関谷敏昭
平面的な絵が立体になる楽しさ
関谷敏昭 宙組公演「ファントム」(6月21日まで、宝塚大劇場)(関連記事:制作発表)をはじめ、「風と共に去りぬ」「エデンの東」「ME AND MY GIRL」「ベルサイユのばら2001」「ガイズ&ドールズ」(関連記事:東京公演)「傭兵(ようへい)ピエール」(関連記事:東京公演)「春麗の淡き光に」(関連記事:東京公演)「天使の季節」(関連記事:東京公演)…と、宝塚歌劇を代表する数々の作品の装置を手がけている。

「ファントム」では炎が揺れる舞台いっぱいのロウソク、不気味な地下室、沼を渡る船、落下するシャンデリア、オペラ座通りの奥深い背景など印象的な装置が多い。

「ロウソクや地下室はイメージ通りですが、船は、僕のデザインではもっと細くてかっこよかったんやけどね。苦労したのは、お金もかかったシャンデリアかな」

昭和17年生まれ。神戸市出身。36年兵庫工業高校デザイン科卒。電化製品の会社に就職が決まっていたが、たまたま見た宝塚歌劇に感動して、阪急電鉄の宝塚経営部劇場部に入社した。

「あとでそれが師匠の石濱(日出雄)先生が担当した作品だったと知ったんですが、こんな世界もあるんだと思ったんです。僕は絵を描くのが好きなので、どんな色にも染まるホリゾントがキャンバスや! と新鮮だった。ただ入社当初は、背景画を描く仕事でした」

音楽学校の文化祭の装置デザインを担当したのを皮切りに、歌劇団の仕事が多くなり、49年「花野の響」で装置デザイナーとして本格的にデビュー。平成5年には歌劇団出向となった。

「手がけた作品の内容というより、印象が強烈なのは『国境のない地図』(7年)ですね。阪神大震災後に大劇場公演が再開した最初の作品で、すごい感激でした」

歌劇の舞台の魅力は「美しさと転換の早さ」だという。

「僕は手法として、立体的な装置より一枚の絵で描いたものの方が好きなんです。歌劇では装置がリアルだとかえってウソになる。出演者が空間に浮かびあがるような、夢々しいセットがいいですね。平面的な絵が立体になる楽しさは、装置デザイナーならではの醍醐味ですよ」

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